原典訳 マハーバーラタ〈6〉 (ちくま学芸文庫)

著者 :
  • 筑摩書房
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レビュー : 2
  • Amazon.co.jp ・本 (438ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480086068

作品紹介・あらすじ

サンジャヤは、ジャンブー大陸(閻浮提)における創造を述べる。そして、非常に残酷で恐ろしい戦闘が行なわれる。ビーシュマの活躍により、ユディシティラの軍は非常に悲惨な状態に陥る。偉大な叡知を有するクリシュナは、迷妄により生じたアルジュナの戦意喪失を、条理を尽くして除去する。苦楽、得失などのあらゆる相対的なことを離れ、すべてを平等に見れば、我々はもはや行為の結果に束縛されることがない、と説く。それが『バガヴァッド・ギーター』の教えである。偉大な弓取りアルジュナは、前に女性であったシカンディンを先頭に立てて、鋭い矢で射て、ビーシュマを戦車から落とす。

感想・レビュー・書評

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  • 原典訳マハーバーラタの6巻、ビーシュマの章です。
    いよいよクルクシェートラの闘いが始まり、パーンダヴァとカウラヴァの間の悲惨な戦争が幕を開けます…とは言ってもまだビーシュマの章は平和な方かなあと思います。
    この章の見どころは何と言っても無敵のビーシュマじい様だと思います。ビーシュマじい様の余りの強さに圧倒されて自分たちの勝利の望みは無いと嘆くユディシティラがもう本当に可愛くって!って、私の萌えの話はさておいて、パーンダヴァ達がビーシュマの元へビーシュマを倒すにはどうすればいいのか尋ねに行くシーンは悲しかった。愛していた祖父を敵として倒さねばならない運命を背負ったパーンダヴァ達は、ビーシュマの助言通りにシカンディンを先頭に立ててついにビーシュマに無数の矢を射かけて戦闘不能の状態にすることに成功します。ビーシュマじい様が犠牲となってもこの戦争は終わらないわけですが、最後のカルナとビーシュマのやり取りがただ一つの救いなのかもしれない、と私は思いましたです。

    引用は色々と。
    まずはp81より、ビーシュマの布陣を見て意気消沈したユディシュティラに対するアルジュナの言葉から。ネガティブ野郎の兄貴を持って苦労する弟アルジュナですが、ユディシュティラが弱気になった時にすかさずフォローに入るのは基本アルジュナかクリシュナですよね。
    続いてp285より、ビーマを追って戦場に向かおうとするドリシタデュムナの台詞。ドリシタデュムナ史上最も格好いい台詞だと思います。
    最後にp402のビーシュマじい様の台詞。ここからがビーシュマの章のクライマックスですよ。

  • 大伯父ビーシュマがカウラヴァ軍の総司令官となる第6巻「ビーシュマの巻」(ビーシュマ・パルヴァン)。有名な「バガヴァット・ギーター」も収められている。ビーシュマが「矢の床」に横たわって、自分を斃したアルジュナを祝福する場面などは涙なくしては読めない。

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