いかにして超感覚的世界の認識を獲得するか (ちくま学芸文庫 シ 8-3)

  • 筑摩書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (286ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480086648

作品紹介・あらすじ

霊学研究の諸成果に関心を寄せる人々の中には、そのような人生の高次の謎を口にする者が一体どこからその知識を得たのか、という点に疑問をもたざるをえない人もいるであろう。本書はまず第一にこのような人のために役立ちたいと望んでいる。霊学は人生の高次の謎の本質に深く係わろうとする。この霊学からの発言の根底にある諸事実を吟味しようとする人は自力で超感覚的な認識を獲得しなければならない。本書はそのための道を記述しようとしている。四大主著の一冊。

感想・レビュー・書評

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  • ルドルフ・シュタイナーという人をちっとも知らなかった。2016年の秋、ただ自宅にいた時、ふとものすごい感覚的な世界に入り込み、世界と自分のつながりを感じた。この感覚はなんだろうと思っていろいろ調べたところ出会ったのが本書であり、シュタイナーだった。その時はものすごく納得して読み切り、その後ちらちらと気になっては読み返すのだが、読み返しても100ページくらいで手が止まってしまう。あの時の感覚はなんだったのだろうとめぐる日々だ。

  • 不思議な力を得るためでなく、
    人生をより豊かに幸せに感じるために。

     神智学徒はいかなるときもひっそり自己沈静する時間を
     生活のなかに確保するべき。

    物事を比較・批判・二者択一によって観察することを
    世の中の人は当たり前にしていますね。
    ちょっと人よりえらくなったような。
    それについて人柄(畏敬の気分)と
    自己に向き合うことが重要だと示しています。

    学習についても、引用文に登録しましたが、
    これが始まりですね。
    その知識を世の中にいかに伝えられるだろうかと。
    本当の学問になるよう。

    シュタイナーの世界観は初心者の方には難しいですが、
    何度も読み直し実行することで、
    その本質がゆっくりと、魂の深みからあふれてきます。

    そして、実際の修行方法をすすめていくことで、
    世界が開示されてきます。

    本当にすばらしい本です。

  • ルドルフ・シュタイナーいかにして超感覚的世界の認識を獲得するか 髙橋巌訳 ちくま学芸文庫

    物質的な五感による外的世界観に囚われた中で
    忘れられたグノーシス的な内的意識や
    第六観を取り戻すのは指南の技である
    この本の内容はこの事について
    雑誌に連載されたものをまとめた論文だけれど
    説明に適した言葉や例えを探す事に苦労しているようだ
    これを読んで内容を理解できたならば
    すでに理解していたということかもしれない
    つまり
    説明に足る言葉自体が現状に存在していないということだ

  • £6 こちらは文庫本ではなくハードカバーになります。

  • 何度か読み返しているが、その度にその深遠な世界に圧倒される。と同時にシュタイナーが、謙虚さと敬虔さを持って無知な私たちに語りかけてくれている愛を感じる。一生、繰り返し繰り返し読み込んで実践していくことを決心させられる。

  • すごいなー
    霊的探求のバイブル。

  • アヤシイ題名ですが、内容は現実社会で実践できる具体的な取り組みを紹介しています。
    むかしの秘技参入は導師に見守られながら臨死体験せねばなりませんでした。現代は、思考によって一人で理性的に試みることができます。

  • 途中まで読んで、自分はこれを実践できる気はあんまりしないからとりあえず図書館に返却した。

    準備段階として、すべての事象に根付いている大いなるものへの畏敬・感謝の気持ちを高める事、様々な物質に潜むエネルギーを感じることなどがあげられる。(たとえば石からは青、動物からは黄や赤のエネルギーが見えるらしい) 機械の立てる音には感情はないが、動物の声はたとえ同じ高さだとしても喜怒哀楽がうかがえる、足音だけでどの人のものでどのような精神状態かわかるようになる、などなど。

    エドガーケイシーの「神の探求」に代表される思想は、「人々との協力・奉仕や愛の感覚を深めていくことで、結果的に霊能力が開化する」「霊能力そのものの開発を目的にすべきではない」というものだが、この本は様々な「修行」を通して「超感覚世界の認識能力」を獲得することを目的にしている。ただ、その感覚を得るためには、「畏敬・感謝」をはじめとする愛の感覚やそれに基づく行いが必要とされるという点では、両者一致しているのかなと思った。

  • 概念は共感するがその会得の道が作者の個人的な経験を他者に押し付ける内容なのが気になる。
    もっとたくさんの人の経験に基づくべきだと感じた。

  • 畏敬 温和 感謝 通常生活を営みながら霊・魂の向上をめざす。

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著者プロフィール

ルドルフ・シュタイナー(1861-1925)
哲学博士。オーストリア生まれ。ウイーン工科大学で、自然科学・数学・哲学を学ぶ。ゲーテ研究家・著述家・文芸雑誌編集者として世紀末のウィーン・ワイマール・ベルリンで活躍。帝政ロシア生まれのエレナ・ペトロヴナ・ブラヴァツキー創唱になる神智学協会のドイツ支部事務総長就任後、袂を分かち、人智学=アントロポゾフィーを樹立。スイス・バーゼル近郊ドルナッハに自身設計した劇場と大学を含む「ゲーテアヌム」を建設し、普遍アントロポゾフィー協会(一般人智学協会)本部とした。

「2023年 『人間発達論』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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