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- Amazon.co.jp ・本 (488ページ)
- / ISBN・EAN: 9784480087393
作品紹介・あらすじ
物、姿、風情、時がたてばすべて無くなる。しかし、無くなってしまうことはむやみと残ることより一層面白い。そんな思いから、根っからの東京ッ子木村荘八が東京を自ら見、自ら体験し、失われた過去の美化ではなく、生き動く変容を活写した「木村風俗論」の集大成。本書収録の「東京の風俗」(昭和22年)から「東京繁昌記」(昭和33年)までの五篇で、敗戦の痛手から立ち直り、高度成長へと向かいつつあった東京、ひいては現代日本の実態が鋭敏に写し取られた。それは、明治の東京、近代日本の歩みのひたむきさ、おかしさ、かなしさへの共感とともに、他に類のない文明批評の書ともなっている。
感想・レビュー・書評
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私の興味関心にぴったりの素敵な本でした。
ほんとうに貴重な資料だと思います。
木村荘八さんのこと、挿絵の作家さんとしか知らなかったので、私にとっては大発見でした。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
明治期の東京の景観、風俗などについて、明治生まれの著者が昭和30年頃に記した文章である。洋画家、挿絵画家という職業柄、視覚的観点からの観察に優れていると思う。挿絵や図版も多く収録されているが、やや不鮮明であるのが残念である。
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