貧困の文化―メキシコの“五つの家族” (ちくま学芸文庫)

  • 筑摩書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (621ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480087669

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  • 1940〜50年代のメキシコを舞台に5つの家族を取り上げ、
    1日の暮らしぶりを詳細に綴っています。

    かなり長い本ではありますが、
    人の人生の物語を垣間見るようで面白く読めます。
    考察などはなく、ノンフィクションという感じなので
    研究所として物足りないと感じる方もいらっしゃるかもしれません。

    また、ついてまわる貧困の問題、
    そこにはお金の問題だけではなく、家族の愛のあり方や
    宗教に対する考え方、男女の差や学問についてのスタンス
    歴史や政治の問題など
    様々なことを考えさせられました。

    清貧と言われた江戸時代の日本の『貧困』とはまた違う
    印象ではありますが、
    反面で貧困≠悪という部分は共通するようにも思えました。

  • 本書は、オスカールイスがメキシコの農村部と都市部で暮らす5つの家族について、フィールドワークした結果が小説形式になってまとめられているものである。だが、本書に書かれている「貧困の文化」はメキシコだけに限定されるものではない。はじめにで、オスカールイス自身も「貧民は全世界を通じて何らかの共通点を有するものと仮定する」と述べているように、様々な境界を超えて存在するということが、5つの家族の話の中から解るらしい。

    本書は小説形式で書かれているが、家族の日常生活のありのままの姿をそのまま文章化した、という感じで、誰かの感情に沿ったり、筆者の感情が入る事は無い。だからこそ、筆者の意図する事は見出すことが困難であった。本書には5つの家族が登場する。都市部に住む3つの家族と農村部に住む2つの家族が出てくる。都市部の家族はスラム街のような比較的低所得者が住む家族と、富裕層が住む地区に住む、お金持ちの家族も出てくる。5つの家族の日常生活を垣間見て、共通して感じた事は、どの家族にも愛情がないということ。有るのかもしれないが、それが態度に示されないということだった。

    この本をセネガルに向かうフライト中と、村への移動中に読んだため、目の前にあるセネガル人の日常生活と本書を比べてみた。家族が多くて、母親の子供に対する雑な扱いとか、本書で描かれている家の内装?や周辺地域の描写は凄く似ていると思った。正直、この本の本質を理解する事は出来なかった気がする、、、。

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