魔術の帝国―ルドルフ二世とその世界〈上〉 (ちくま学芸文庫)

制作 : Robert John Weston Evans  中野 春夫 
  • 筑摩書房
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本棚登録 : 61
レビュー : 5
  • Amazon.co.jp ・本 (404ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480089472

作品紹介・あらすじ

16世紀にスペイン、ネーデルラント、ボヘミア、ハンガリーを含む「世界帝国」を実現したハプスブルク家は、ルドルフ二世(1576‐1612年)の時代をへて三十年戦争に突入し、歴史的衰勢へ向かう。イギリスの歴史家エヴァンズは、この激動の時代に着目し、従来、鬱病質でオカルトに入れあげた風変わりな君主とみられていた皇帝ルドルフと、そのプラハ宮廷の実像に迫り、宗教対立の複雑な政治史、ルネサンス以来脈々と続く普遍主義、その根底にある錬金術やヘルメス主義・オカルト思想の継承者たち、マニエリスム芸術家たちの知的交流を、膨大な資料で活写する。

感想・レビュー・書評

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  • 【最終レビュー】

    〈2018年1月~3月中旬(情報源=公式サイト内・イベントより)〉

    『神聖ローマ帝国皇帝ルドルフ2世の驚異の世界展』音声ガイドナレーター

    Bunkamura ザ・ミュージアム

    *公式サイト

    http://www.bunkamura.co.jp/museum/exhibition/18_rudolf/

    *公式サイト:ナレーター決定詳細

    http://www.bunkamura.co.jp/museum/exhibition/18_rudolf/topics/guide.html

    図書館貸出。

    前作:『ツタンカーメン少年王の謎』の内容の中でも

    〈大英博物館・ルーブル美術館等々…〉

    欧米との繋がりが顕著に現れていたこと。

    この展覧会に関する舞台ともリンクしてると率直に感じたので、この流れのまま、テーマに沿った内容を通して、私的にセレクトしたこの著書。

    *序章

    *Ⅰ:ハプスブルク家、ボヘミア、そして帝国

    *Ⅱ:ルドルフと政治

    *Ⅲ:ルドルフと宗教

    *Ⅳ:ハプスブルク家、ボヘミア、そして人文主義文化

    *原註(解説)

    ルドルフ二世を取り囲むあらゆる世界観

    〈一家の構図・迷走する『国を取り巻く環境・政治』〉

    〈数多くの知的高い『宗教家・知識人・あらゆるジャンルで長けている「文化人」』等〉

    を軸に

    この当時の欧米社会の流れの錯綜を踏まえながら

    ルドルフ二世本人が置かれていた

    〈目まぐるしく変化する心理状態・文化面における究極に究極を極めた深淵な敬愛ぶり〉

    大筋でまとめるなら、こういった感じです。

    分かりづらいところもあったので、原註を時折照らし合わせつつ…

    ただ、著名な人物・見知っているキーワードが時折登場したりと、その点においては、幾分救われたところもありました。

    [シェークスピア]

    [エリザベス女王]

    [図像表現=谷瑞恵さん著:異人館画廊シリーズでの母体となるテーマ]

    [モンテーニュ]

    [ルネサンス]

    [ある方のモットー=急がば回れ]

    [不動心]

    [哲学者]

    [象形文字]

    [歴史編纂]

    [印刷業]

    [アカデミー精神]

    といった感じで、政治・宗教を除けば、それ程堅苦しくはなく

    作風の雰囲気に、ゆっくり、緩やかに馴染んでいけた感覚。

    知性に長けた女性も何人か紹介されていて、素敵な内面を懐に持っているなとも感じたりと…

    やはり、私的に一番に印象深かったのは

    〈文芸面全般を通しての知性・理性・博識といったあらゆる視点〉

    で捉えているところ。

    大英博物館・ウイーンといったテレビ等で見知った場所もあり…

    ささやかな冒険心での

    『文芸面を巡る旅気分』といった感じでした。

    後半部、より深く

    文芸面=展覧会の雰囲気に踏み込んでいくので、この続きは下巻にて…

  • 110503/今年20冊目

  • 神聖ローマ皇帝にして、30年戦争を引き起こした原因の愚帝と言われるハプスブルグ家オーストリア大公の軌跡を追う。

    君主としては微妙な評価を得ていたとしても、文化人としては当時のプラハを一大文化拠点に↓評価は別の側面でそれなり。人としてはそれなりに魅力があったのかもね、とか思ってはみた。

  • 2009/
    2009/

    ルドルフ二世はユートピアの世界に生きた人です。

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