フーコー・コレクション〈6〉生政治・統治 (ちくま学芸文庫)

制作 : 小林 康夫  松浦 寿輝  石田 英敬  Michel Foucault 
  • 筑摩書房
3.65
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本棚登録 : 158
レビュー : 4
  • Amazon.co.jp ・本 (459ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480089960

作品紹介・あらすじ

8年をかけた遺作『性の歴史』全3巻の刊行に並行して、フーコー思想は最後の転回を遂げた。それは、"政治理性批判"というべきものであり、近年になってその全貌が明らかにされてきた。西洋近代の権力は、「人口」を対象として、どのように「治安」維持を図ってきたのか。コレクション第6巻「生政治・統治」は、ドゥルーズが「傑作」と絶賛した「汚辱に塗れた人々の生」や、海外講演「真理と裁判形態」「全体的なものと個的なもの」などを収録する。没後20年を経ていっそうアクチュアルな、フーコー思想が明らかになる。

感想・レビュー・書評

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  • 系推薦図書 総合教育院

    【配架場所】 図・3F開架
    【請求記号】 135.57||FO||6

    【OPACへのリンク】
     https://opac.lib.tut.ac.jp/mylimedio/search/book.do?target=local&bibid=167152

  • サブタイトルの生政治・統治(biopolitics, governmentality)について詳しくなりたくて取り寄せたけど、Dits et Ecritsの断片のようなもの。前者についてはなんだかエッセンス過ぎる気がした。
    ただし、統治について展開される系譜学とそこに登場する定義それぞれにフーコーが与えている解釈、それに人口・治安というキーワードを横断する統治性の解説は明解だし示唆に富む(翻訳もとても自然♪)。
    その裏には、フーコーの主権(sovereignty)に対する強い思い入れも見て取れる(例えば、『統治の技法が政治学になりはじめたとき(…)ほど主権の問題が鋭く問われたことはかつてなかった』(P.268))。いまの現代のありようが主権をめぐる政治的なものが先鋭化した結果であることには同意するが、そうであるだけに主権という視点に固執していたのでは見える光景が限定されたり、ひいては僕たちを見誤らせてしまいさえする恐れがあると個人的には思っているだけに、フーコーには主権にこだわるよりもむしろ議論や思考の方向性をずらして欲しいと思った。
    あ、あとは統治性に関してアジアでは異なる(一方で共通している)歴史過程をたどっているだけに、源流をギリシャにしか遡らないのがいつもながらに残念…。
    彼の講義集やMitchel Dean "Governmentality" など読みながら適宜参照することになるかと思います。

  • 7/10 全体的なものと個的なもののみ

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著者プロフィール

1926年フランス・ポワティエ生まれ。高等師範学校で哲学を専攻、ヨーロッパ各国の病院・研究所で精神医学を研究する。1969年よりコレージュ・ド・フランス教授。1984年没。主著に『精神疾患とパーソナリティ』、『狂気の歴史』、『臨床医学の誕生』、『言葉と物』、『知の考古学』、『監視と処罰』、『性の歴史』がある。

「2019年 『マネの絵画』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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