さらば学校英語 実践翻訳の技術 (ちくま学芸文庫)

著者 :
  • 筑摩書房
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感想 : 4
  • Amazon.co.jp ・本 (348ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480090287

作品紹介・あらすじ

英文の意味を的確に理解するポイントは?自然でセンスのいい日本語に訳すコツは?-学校で、仕事で、翻訳が必要な場面はたくさん。でも、初心者も英語に自信のある人も、日本人なら誰もが陥りやすい落とし穴があります。辛口の翻訳批評『誤訳迷訳欠陥翻訳』で名高い翻訳の達人・ベック先生が、そんな落とし穴のありかを指摘。学校英語の「ハンコ訳」をきっぱり捨て、「英文和訳」の悪癖から脱出して、実際にスッキリといい翻訳に仕上げるための技を伝授します。巻末に翻訳演習100題を収録。

感想・レビュー・書評

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  • 1980(昭和55)年に発売された『翻訳の初歩 英文和訳から翻訳へ』(ジャパンタイムズ)の復刻版のやうです。
    一部加筆されてゐますが、基本的には現在でも十分通用する内容であると判断されたのでせう。
    「さらば学校英語」なるフレイズには、大学受験が目的である実用的ではない英語といふ意味と、英文解釈で使う和訳と翻訳はまるで異なるのだといふ側面を表してゐるのでせう。

    この著者は以前にも似たやうな入門書を上梓してゐますが、なぜ又本書を書いたのか。
    「はしがき」によると、入門書として発表した『翻訳読本』(講談社現代新書)ですら、難しいといふ声があがつてゐたとか。それでさらに噛み砕いた本書の登場となつたのであります。

    したがつて主張するところは『翻訳を学ぶ』『翻訳読本』と変らないのですが、シンプルになつた分、より鮮明に読者に伝はるのではないかと考へます。
    例へば「良訳への道」への最初の条件として「日本語を書く」とあります。当り前ぢやん、といふ人はまだ分つてゐない。本書を読む「資格」があると申せませう。
    また、「誤訳」に対して世間は手厳しいが、それよりも罪深いのは日本語ならざる文章であるとする。ほとんどの場合は実力不足を糊塗する為に誤魔化さうとして変な日本語になるみたいです。
    それに比べたら単純な誤訳はまだマシであります。ま、無いに越したことはありませんが、二葉亭・鴎外以来「名訳」と呼ばれる仕事の数々には、常に誤訳は付き物だとか。

    まことに分かりやすい本書でありますが、受験勉強中の高校生なんかは読まない方が良いかも知れませぬ。少なくともテストの点が上がるといふ種類の本ではありません。別宮先生の辛辣な文章を愉しみたいといふなら止めませんが...

    http://genjigawakusin.blog10.fc2.com/blog-entry-254.html

  • 翻訳とは何か。受験英語のガチガチの和文英訳がすっかり身についてしまった(!)私に手取り足取り教えてくれた本だと思います。
    豊富な例と駄目な訳・適切な訳をあげて説明してあって、わかりやすい。
    英語を翻訳する時に直面する問題(代名詞、単複、時制etc)についても各章で丁寧に解説。翻訳の壁にぶち当たってる人がいればオススメしたい本です。

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著者プロフィール

(べっく・さだのり)1927年東京生まれ。英文学、比較文学。上智大学大学院西洋文化研究科修士課程修了。元上智大学教授。

「2017年 『十二世紀のルネサンス ヨーロッパの目覚め』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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