カントの批判哲学 (ちくま学芸文庫)

  • 筑摩書房
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本棚登録 : 160
レビュー : 8
  • Amazon.co.jp ・本 (237ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480091307

作品紹介・あらすじ

独自の視点で哲学史に取り組んできたドゥルーズは、本書で、カントの3つの主著、『純粋理性批判』『実践理性批判』『判断力批判』の読み直しをはかる。カントの批判哲学が、理性・悟性・構想力という諸能力の組み合わせの変化によって作動する一つの置換体系として描き出され、諸能力の一致=共通感覚に、その体系の基礎が見いだされる。カントを、乗り越えるべき「敵」ととらえていたドゥルーズが、自らの思想を形成するために書き上げたモノグラフィー。平明な解説と用語解説を付す。新訳。

感想・レビュー・書評

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  • 難しくてよくわからん。

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  • ジル・ドゥルーズによるカント批判哲学の解体と再構成の試み。ドゥルーズの哲学史的著作の評判は、伝え聞く所では非常に悪い(あまりにも独自の解釈が目立つ)が、しかしこの著作はカント哲学の平明な教科書としても読むことが可能である。もちろん、諸能力が本性上異なるのになぜ働きにおいて一致するのか、というドゥルーズ独自の問いは、カントの著作を素直に読む限りではおそらく出てこない問題ではある。しかし、カントが、主観における物自体として、認識し得ないものとして措定した「こころSeele」もまた規定しうるものなのではないか、と考えたのは何もドゥルーズだけではなく、ドイツ観念論の哲学者みながそう考えたのである。その点で、ドゥルーズの問いは哲学史の伝統に則した問いであると言えよう。そしてドゥルーズの出した解答がその後のドゥルーズ哲学にどのような要素を孕ませることになったかについては、訳者による詳細な解説が参考になる。カンティアンにもドゥルージアンにも読んで貰いたい良著。

  • 図書館から借りた

  • ドゥルーズによる整理は圧倒的な冴えを見せているが、本書においては、彼自身のカント哲学に対する評価や独自の視点が前面に押し出されることは少ない。(不明)

    『カントの批判哲学』には、諸能力の構造論的な体系性と(超越論的)構造と発生を矛盾なく思考するという論点を、カント哲学そのもののなかに見いだそうとする企図がある。これは、60年代のドゥルーズを索引していた問題意識であるとともに、主著である『差異と反復』に結実する。この意味で本書はドゥルーズがカント哲学をどう理解し換骨奪胎することで自らの哲学を形成したのかを知るための手がかりとなるだろう。(小林卓也)

  • 超感性は原型であり、感性会は模型である。
    心の能力には、すべて関心を与えることができる。
    あらゆる能力の無規定で超感性的な統一、そしてそこに由来する自由な一致は、魂においてもっとも奥深いものである。

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著者プロフィール

1925-95年。フランスの哲学者。1970年よりパリ第8大学教授。60年代以降の言語論的な転回、ポスト構造主義の思想的文脈のなかで思索を重ね、主著『差異と反復』(1968年)などを世に問う。また、ガタリとの共著『アンチ・オイディプス』(1972年)、『千のプラトー』(1980年)は、精神分析やマルクス主義の概念を援用した資本主義社会論として、大きな影響を与えた。

「2018年 『基礎づけるとは何か』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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