- Amazon.co.jp ・本 (366ページ)
- / ISBN・EAN: 9784480091369
作品紹介・あらすじ
「闘う知識人」が最後に言いたかったことは何か。排他主義的・分離主義的な西欧的価値観に鋭い異議を唱え続けたサイードが、反体制的な批評で知られる米国の独立ラジオ局から、長期にわたる継続的なインタヴューを受けてきたことはよく知られている。本書は、そのうちの1999年以降、逝去の7か月前までの肉声をまとめたものである。帝国主義と"テロリズム"の起源について、マスメディアの欺瞞、それに対抗する批判的精神、抵抗運動において文化が果たしうる役割について-。刻々と変化するパレスチナ情勢をとおして、20世紀を代表する思想家が語る。本邦初訳。
感想・レビュー・書評
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「闘う知識人」が最後に言いたかったことは何か。排他主義的・分離主義的な西欧的価値観に鋭い異議を唱え続けたサイードが、反体制的な批評で知られる米国の独立ラジオ局から、長期にわたる継続的なインタヴューを受けてきたことはよく知られている。本書は、そのうちの1999年以降、逝去の7か月前までの肉声をまとめたものである。帝国主義と“テロリズム”の起源について、マスメディアの欺瞞、それに対抗する批判的精神、抵抗運動において文化が果たしうる役割について―。刻々と変化するパレスチナ情勢をとおして、20世紀を代表する思想家が語る。
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9.11から10年と言うことで再読してみた。
知識人というのは知識はあるけど役に立たない人のことなのではないかと思ってしまうほどの現実社会の中で、サイードのような知識人がいたことは僥倖であったのだと思う。
ただいかんせん病を得るのが早すぎた。
アフガニスタンが混迷し、イラクも正常な社会形成に至っているとはとても言えず、アラブとイスラエルも出口が見えない今を、サイードが生きていたらどう語るのだろうと思ってしまった。
中東問題、テロリズムについて知りたいと考えている人は、ある側面からの見方を得るために必読。 -
2010/5/1購入