知的創造のヒント (ちくま学芸文庫 ト 10-2)

著者 :
  • 筑摩書房
3.63
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本棚登録 : 949
感想 : 79
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  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480091772

作品紹介・あらすじ

独創的なアイデアは、自分からは出てこないとあきらめていませんか。日頃から、ちょっとした思考のトレーニングを積めば、今からでもユニークな発想ができるようになります。この本は、個性的な思考スタイルを身につけ知的創造性を発揮する方法を提示し、著者の実践法を、やさしく紹介します。常に心構えを柔軟にしておくコツや、忘却の効用、雑談のすすめ、メモをとる是非、本の読み方まで、今から実践できるトレーニング方法を数多く収録。あなたに最適な知的創造のヒントがここにあります。

感想・レビュー・書評

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  • 1.元々著者のことが好きなので読みました。

    2.ユニークなアイデアは日頃のトレーニングから生まれてきます。本書では、著者が積み重ねてきた日常をオープンにし、アイデアが生まれやすい環境づくりを提言してくれています。数多くのトレーニング方法や日常の過ごし方を参考にし、最適なものがあれば活かしていくことをお勧めします。

    3.言っていることはシンプルで当たり前なのですが、とても心に響く本です。
    時間の消費が早くなり、みんなが取り残されまいと必死に新しいことを学び続けていますが、「余裕」を持つことが新しいことを生み出すコツの1つだと言っています。
    アイデアは既存の組み合わせですが、新しいことを入れ続けても浮かんできません。頭の中で整理されたり、ごちゃ混ぜになったりするからこそ浮かんできます。
    もうすこし自分の日常にもゆとりを持とうと思いました。

  • 感じる事を何気なく書いてます。

  • 考える事を考えるという感じでしょうか。
    読書で盛り上がってきたところで止めるという、中絶読書法という発想は無かった。
    全体を通して読み易く理解しやすい。
    流石です。

  • 考えるということを突き詰めた人。デジタル社会において文化の発展には着想がキモであり、これが難しい。カフェ、雑談、異分野との結合、現場の直観が重要、ここはアナログ。

  • 読むコツは、谷のところで読みささず、山のところ、山にさしかかるところで休止。それが後で読むきっかけに。
    本の引力があるところ。

    なるほどなるほど。

  •  31年前に講談社現代新書から発刊されたベストセラーの、復刻文庫化。

     この著者のエッセイストとしてのもう一つの代表作『思考の整理学』(ちくま文庫)は私のお気に入りで、何度も読み返したものだが、こちらは読んだことがなかった。文庫化を機に初読。

     が、『思考の整理学』を読んだ者には価値のない本だった。というのも、2冊は内容がかなり重複しているからである。同じ文章を二度売りしているわけではないのだが、取り上げられているアイデア、ノウハウ、エピソードの多くがかぶっている。

     もっとも、元本の刊行時期からいうと『知的創造のヒント』のほうが先(1977年)で、『思考の整理学』はその5年後に出ている。なので、厳密には『思考の整理学』のほうが二番煎じなのである。
     しかし、私自身が読んだ順番からの印象だけではなく、内容も『思考の整理学』のほうがはるかに洗練され、すっきりとまとまっている。

     「どちらか一つを」という人には、『思考の整理学』のほうが断然オススメ。ネットどころかワープロすら普及前の本だが、いま読んでも十分に新鮮な内容である。

  • 発想法についての古典的な本です。著者自身の体験談を織り込みながら、アイディアを生み出すためのヒントを説いています。

    ただし、具体的なテクニックにまで落とし込んで説明している本ではないという印象です。説明の抽象度が高くて、発想の本質に踏み込んでいるということもできるのかもしれませんが、すぐに役立つテクニックを求める向きには、やや迂遠に感じてしまうのではないかという気がします。

  • "外山さんの本は3冊目になるかな。考えること、思考すること、その方法のヒントを集めたコラム。
    この本でもふれているが、外山さんは、比喩がしばらしい。抜群という表現があっている気がするが、自分ごときが偉そうにこんなコメントをするのは気が引ける。
    グライダー効果 とか、 酒造り と カクテル など、ぼんくらな私にも「なるほど~」と頭に入ってくる。
    私は、比喩がうまくできる人になりたい。そうなるには、物事を俯瞰して把握していることと、その仕組みなりシステムなりを的確に言い換えるものを多くしっていないとできない。
    人生経験を積み重ねる中で、身につけたいと思った。"

  • いかにして発想するか、発想するとはどのような事かということを考える一冊。現代の発想法の基礎的な考え方がこの本にはあると思う。

  • 2018.9.13

    おもしろい着想についての軽いエッセイのようなもの
    それにしてもこの人の例えの教養の高さよ
    拾い読みしながら読むくらいがいいかも

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著者プロフィール

外山 滋比古(とやま・しげひこ):1923年、愛知県生まれ。英文学者、文学博士、評論家、エッセイスト。東京文理科大学卒業。「英語青年」編集長を経て、東京教育大学助教授、お茶の水女子大学教授、昭和女子大学教授などを歴任。専門の英文学をはじめ、日本語、教育、意味論などに関する評論を多数執筆している。2020年7月逝去。30年以上にわたり学生、ビジネスマンなど多くの読者の支持を得る『思考の整理学』をはじめ、『忘却の整理学』『知的創造のヒント』(以上、筑摩書房)、『乱読のセレンディピティ』(扶桑社)など著作は多数。

「2024年 『ワイド新版 思考の整理学』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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