近代科学再考 (ちくま学芸文庫 ヒ 12-1)

著者 :
  • 筑摩書房
3.33
  • (1)
  • (0)
  • (1)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 35
感想 : 4
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (291ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480091796

作品紹介・あらすじ

廣重徹の科学史研究には、科学思想の展開を科学の内側から捉えようとするものと、科学と社会との関わりを科学の外側から捉えようとするものとがある。前者は生前『物理学史』として世に問われ、後者は『科学の社会史』へと結実した。本書は著者の没後まとめられた論文集であり、観察対象を要素へと還元していく近代科学の方法論や、体制としての現代科学が形成されていく過程を明らかにすることで、<内>と<外>の両面から照らされた科学の深淵が簡潔かつ見事に浮かび上がっている。近現代の科学史入門として、また歴史的立場から現代科学の諸問題を剔抉してゆく「廣重科学史」の入門として最適の一冊。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 1228円購入2011-02-28

  • 科学 (理学) に対する人や国家の向き合い方や、技術 (工学) との関わり方について考察されている。

    歴史的な面と、これからどうあるべきかという面で考えが述べられている。科学研究に携わる人にももちろんおすすめだが、非常にわかりやすく、科学知識のバックグラウンドがなくても理解できる内容なので、いわゆる「文系」の人にも強くおすすめしたい。

    これを読んだ上で、自分なりの「科学観」を醸成するというのが正しい読み方だと思う。

  • 新書文庫

  • 最後の、「日本の大学の理学部」だけ読んだ。解説は、中岡哲郎、山田慶兒、西尾成子。

全4件中 1 - 4件を表示

著者プロフィール

1952年、京都大学理学部物理学科卒業。理学博士。1975年歿。著書『物理学史』(培風館、1968)『相対論の形成』『原子構造論史』(みすず書房、1980、1981)。訳書 『カルノー・熱機関の研究』(訳・解説、みすず書房、1973)フォン・ノイマン『量子力学の数学的基礎』(共訳、みすず書房、1957)ランダウ/リフシッツ『力学』(増訂第3版、共訳、東京図書、1974)ほか。

「2021年 『量子力学の数学的基礎【新装版】』 で使われていた紹介文から引用しています。」

広重徹の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
マルクス アウレ...
レイチェル カー...
宮部みゆき
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×