- Amazon.co.jp ・本 (291ページ)
- / ISBN・EAN: 9784480091796
作品紹介・あらすじ
廣重徹の科学史研究には、科学思想の展開を科学の内側から捉えようとするものと、科学と社会との関わりを科学の外側から捉えようとするものとがある。前者は生前『物理学史』として世に問われ、後者は『科学の社会史』へと結実した。本書は著者の没後まとめられた論文集であり、観察対象を要素へと還元していく近代科学の方法論や、体制としての現代科学が形成されていく過程を明らかにすることで、<内>と<外>の両面から照らされた科学の深淵が簡潔かつ見事に浮かび上がっている。近現代の科学史入門として、また歴史的立場から現代科学の諸問題を剔抉してゆく「廣重科学史」の入門として最適の一冊。
感想・レビュー・書評
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1228円購入2011-02-28
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科学 (理学) に対する人や国家の向き合い方や、技術 (工学) との関わり方について考察されている。
歴史的な面と、これからどうあるべきかという面で考えが述べられている。科学研究に携わる人にももちろんおすすめだが、非常にわかりやすく、科学知識のバックグラウンドがなくても理解できる内容なので、いわゆる「文系」の人にも強くおすすめしたい。
これを読んだ上で、自分なりの「科学観」を醸成するというのが正しい読み方だと思う。 -
新書文庫
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最後の、「日本の大学の理学部」だけ読んだ。解説は、中岡哲郎、山田慶兒、西尾成子。