さよなら英文法! 多読が育てる英語力 (ちくま学芸文庫 サ 10-3)
- 筑摩書房 (2008年11月10日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
- / ISBN・EAN: 9784480091840
感想・レビュー・書評
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第1部と幕間で、具体例を挙げながら日本の英語教育の問題点を指摘、第2部ではその問題点を解決するためには英語多読が有効であると述べています。
第1部のいろいろな翻訳を比較してみるパートがおもしろかったです。
2年ほど英語多読を続けていますが、まだまだ学校英語に引っぱられた読み方をしているな、ということにも気付かされました。
第2部では前著『快読100万語!ペーパーバックへの道』(筑摩書房)で紹介された事例もいくつかありますが、本書は前著から約6年を経て刊行されているので、多読でたくさん吸収した英語があふれてアウトプットされる事例が多様化しているように感じました。
…といっても、本書も2008年の刊行なので、現在はさらに多様化していると思うので、最新の多読の効果についてはより新しい本を参照するのがよさそうです。
文法書や単語帳でこま切れの英語を吸収するよりも、ストーリーを楽しみ、わからないところは飛ばしながら、生きた英語を読んでいく方法は、本を読むことが好きな自分には向いているな、と改めて思いました。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
再読。
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序盤の、翻訳の問題点の指摘については目から鱗でした。
卒業してだいぶ経った今でも、学校で習った訳し方、読み方がベースにあり、なんら疑問を持っていませんでした。
多読の効果はまだ分からないのですが、今後の英語力強化に活かせそうなトピックスが多々あり、面白く読めました。
(若干、批判やPR的な文が多かったですが、、笑) -
著者がこれまでにもくり返し批判してきた、日本の英語教材の説明のおかしな点を指摘するとともに、多読を通じて正しい英語を身につける方法が説かれている本です。
いわゆる学校英語への批判のトーンが強すぎることに多少辟易させられてしまいますが、それだけ現在の英語教育に対する著者の憂慮が深いということなのかもしれません。多読を重視するという著者の方法論そのものは説得的で、やや極端な例ではないかと思われるものの、著者の提唱する方法によって英語を身につけた人たちの実例があげられており、読者の英語学習に対する意欲をインスパイアする内容になっています。 -
897円購入2011-02-09
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目次に目を通しているときから、そう、そう、その通り!と思いました。第1部では僕が常々感じている、だから翻訳本は読みにくいんだ、という事実を証明していて溜飲が下がる思いでした。でもくどすぎます!批判のみに本書の2/3を割いているのは勿体ないし、読者も飽きてしまう。第2部の解決編ではその解決方法をもう少し明示して欲しかった。最後は危ない通信販売さながらに奇跡の体験!をくどくど強調する始末。共鳴できるところが多かった分、ちょっと後味が悪かった。でも多読の効果は否定しません。ぜひ挑戦してみたいです。
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もっと早く出会っていればーー・・・・
と悔やみつつ、家にある埃かぶった児童向け洋書を読んでみようかなと思っているところ。