音楽機械論 (ちくま学芸文庫)

  • 筑摩書房
3.64
  • (7)
  • (8)
  • (17)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 138
レビュー : 16
  • Amazon.co.jp ・本 (303ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480092274

作品紹介・あらすじ

1984年、東京-思想界、音楽界の巨人が音楽・文化について語りあった。坂本の創作現場に吉本が立ち会い、デジタル・シンセサイザーなどを用いた最先端の作曲手法を坂本が解説する。そこでは音楽が作品として屹立していく様が丁寧に描かれ、同時にモードが変わりつつある文化の時勢を見極め、未来を予測する先見的な対話が紡がれた。既成概念が壊され、技術革新による新時代到来を予見できた時代の、出色のドキュメント。巻末に1984年を振り返る、坂本への文庫版特別インタビューを収録する。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • 若かりし日の坂本龍一が音楽制作の現場を見せながら吉本隆明と語り合う軽い本。

    わりかし若いころから解体して考えてたんだなぁ。

  • とても素晴らしい本。

    吉本隆明という人を知らなかったが(後で調べてすごい人だとわかった(笑))、対談の中での質問がとても優れていると感じた。
    音楽に関しては、それほど詳しくないと言いながらも要所要所で優れたツッコミを入れている。
    また、それに対して的確に応える坂本龍一もさすが。

    優れた人物たちによる優れた対談といえる。

  • 1984年に坂本龍一と吉本隆明が対談した時の記録。25年も前の話なのに、未来を予見する内容には驚嘆。吉本氏を自分のフィールドに引き込む坂本氏の楽しそうな様子が良い。(図書館)

  • 坂本龍一と吉本隆明の音楽対談録。教授が、音楽には門外漢であった吉本氏を自分のフィールドに招き、作曲までさせてしまう。音楽の批評家はいないという教授の指摘は鋭い。

  • 十年ぶりに再読しましたが、吉本隆明が音楽が苦手な人で、言い回しも難しい人なので、全体的に難しい本になっている印象です。
    しかし、文庫化の際に巻末に収録された坂本のインタビューを読むと「なるほど」と腑に落ちる部分も多いです。また数年後に読むとおもしろさも変わりそうな気がする、伸びしろのある本だと思います。

  • <blockquote>坂本 つまり、日本人というのは、音楽とか芸能に対して、底まで強い意味を持って新入してきて欲しくないというか、そういう気持ちが強いんじゃないかな。つまり、アイドルにしても、そんなに歌が上手くないぐらいの方がいいというか、それ以上は強すぎちゃって、もう進入しすぎちゃって、それはもうちょっと困るという。</blockquote>



  • mmsn01-

    【要約】


    【ノート】

  • 高校の時に買いたくて高くて買えなかった本がなぜか新潟県の長岡市の本屋に平積みになってたので読んでみた。吉本さんが、音と声とで打ち消しあったところになにか浮かび上がるとか、いろいろな人の歌を聞きながら言っている所はとてもよかった。あと、坂本さんが音楽には批評が存在しないってところが面白かった。というか、坂本龍一の文脈だと文芸以外には批評ジャンルって存在しないんじゃあないのかなあなんて思う。つまり、批評する側とされる側が同じメディアであるというのが重要だと彼は言っているような気がするんだよね。
    音楽は自己言及の度合いが非常に高いメディアでしかもそれがリアルタイムに起こるから、批評という他者から言及ってのの難しさもあるかもね。

  • 坂本さんは当時33歳です。奇しくも読んだ当時の僕と同い年です。がっぷりよっつに組みあって、自分と比較してみましたが、圧倒的に負けているなという印象です。たとえれば、柔道で、4段くらいで90kgもある相手と初段で70kgくらいの自分が真っ向勝負する感じ。何回勝負しても、必ずや投げられますね。そのくらい違うなと思いました。

  • 吉本さんいいわ〜

全16件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

1924 - 2012年。東京月島に生まれる。東京工業大学電気化学科卒業。詩人、思想家、文芸批評家。詩人として出発し、1950年代に文学者の戦後責任論・転向論で論壇に登場。長期にわたり言論界をリードして「思想界の巨人」と呼ばれ、時代と社会に多くの影響を与えた。著書に『言語にとって美とはなにか』『共同幻想論』『最後の親鸞』『「反核」異論』『マス・イメージ論』『ハイ・イメージ論』『宮沢賢治』『心的現象論』『「反原発」異論』などがあり、『夏目漱石を読む』で小林秀雄賞、『吉本隆明全詩集』で藤村記念歴程賞、永年の宮沢賢治研究の業績により宮沢賢治賞を受賞。現在、『吉本隆明全集』(全38巻・別巻1)『吉本隆明質疑応答集』(全7巻)が継続刊行中。

「2019年 『ふたりの村上 村上春樹・村上龍論集成』 で使われていた紹介文から引用しています。」

吉本隆明の作品

音楽機械論 (ちくま学芸文庫)を本棚に登録しているひと

ツイートする