河鍋暁斎暁斎百鬼画談 (ちくま学芸文庫 ヤ 19-1)

  • 筑摩書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (157ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480092366

作品紹介・あらすじ

幕末明治の天才画家・河鍋暁斎。狩野派仕込みの卓抜した腕前、明治の大物建築家ジョサイア・コンドルを弟子にとり、新し物好きで諷刺・茶化しが大好き、肉筆美人画から浮世絵、戯画、春画まで何でもござれの幅広い仕事ぶりだが、なかでも妖怪画・化物画は有名だ。本書はいにしえの「百鬼夜行絵巻」を踏まえて描いた遺作の版本、『暁斎百鬼画談』を全ページカラーで収録、奇にして怪、滑稽と愛嬌に満ちた妖怪たちの魅力を余すところなく再現する。近年再評価の機運著しい暁斎の、多彩な画業を俯瞰する、充実した解説を収録。暁斎の妖怪ワールドへようこそ。

感想・レビュー・書評

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  •  今、渋谷にあるBunkamura THE MUSEUMで開催中のこれぞ暁斎!を先週、見てきた。
     
     
     
     今回初めて見たが、暁斎の絵は遊び心があっていい。鳥をテーマにした浮世絵や、「動物の曲芸」に見られるような面白い動物の姿、幕末・明治にかけての時代の移りかわりを描いた絵、鍾馗の戯画など。
     
     
     
     このコレクションは、イスラエル・ゴールドマンと言う世界屈指の暁斎コレクションで有名な方が所有している作品を展示。暁斎の弟子の中にジョサイア・コンドルと言う方が弟子になったというくらい外国では有名だった。どうも日本では、忘れ去られている存在になっていたが、こんな絵を描く人がいたとは。
     
     
     
     そんな暁斎ワールドがコンパクトにまとまった形で手に取ることができるのが今回の1冊。
     衝撃を受けた絵は、「開化放屁合戦絵巻」だ。18ページに掲載されていて、あの百鬼夜行絵巻のパロディー。ここまでくると笑うしかない。暁斎無双と言ってもいい。
     
     
     
     日本にこんな人がいたとは今回の展示まで知りませんでした。収集していたのが外国人とは。良さを理解するのに何人かは関係ないか。
     
     
     
    http://www.bunkamura.co.jp/museum/exhibition/17_kyosai/
     

  • どことなく可愛い、けれど怖い。
    絵が描かれた当時の人々と一緒にわくわくするような気持ちになります。

  • 気にはなっているが画集はあまり持ってない。
    読み用の画集として購入。

    暁斎の百鬼夜行をオールカラーでみせてくれる。
    同時に、暁斎の経歴を教えてくれる入門書でもある。年譜もある。

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