化学の歴史 (ちくま学芸文庫 ア 32-1 Math&Science)
- 筑摩書房 (2010年3月12日発売)
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感想 : 27件
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- Amazon.co.jp ・本 (328ページ)
- / ISBN・EAN: 9784480092823
感想・レビュー・書評
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1-5 化学
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結構難しい部分もあった。個人的には化学関係の語源についての話が面白かった。アラビアから化学の概念が導入され、アラビア語の「アルケミー」が最初は「化学」そのものを意味したが、後にはアラビア語の冠詞を除いた「Chemi-」が正当な化学を意味するようになり、alchemyは錬金術のようなうさんくさい物を意味するようになった。とか。
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ニュートンも錬金術に熱中していた。錬金術というといかにもいかがわしいそうな響きがあるが、数百年前までは化学の中心であり、非常に重要な学問だったんだろう。今の常識を基に昔の賢人を批評できない。今の化学はこれまでの錬金術研究のおかげ。
ラボアジェが水素の燃焼に関して唱えた新しい理論以降、質量その他測定できるような物質だけが化学者の興味の対象となった。神秘から科学へ。 -
大先生が、化学についても!
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淡々とした口調で書かれているが、それでも人間の「物質とは何か」という問いにたいする飽くなき欲求が伝わってくる。