日本伝説集 (ちくま学芸文庫)

  • 筑摩書房 (2010年8月1日発売)
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  • 本 ・本
  • / ISBN・EAN: 9784480093110

感想・レビュー・書評

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  • 日本各地の伝説について、分類し収録した一冊。
    新聞紙上で収集・筆者が綴りなおしてたものとあって、やや時代を感じさせる口語体であるものの、口述をそのまま採録した地方色あふれる文体ではない。茶目っ気が見える箇所がちらほらある。また一部台湾の話も収録されており、時代を感じさせる。

    伝説と言うとアーサー王だとか、アトランテスだとかの大層遠くのものしか思い浮かばず、なんの伝説が載っているのかと聞かれた時に答えに窮することがしばしばあった。嫁殺し田、沈鐘伝説と言ってもなかなかに通じる気がしない。

  • 民話や英雄譚や物語等々から、とにかく、幅広いジャンルの不思議な話を集めた感じ?

  • 面白かったです。
    それぞれの地方にある風習などは、東京で生まれ育った
    人間には、目新しいものばかりで愉しかったです。

  • 大正二年に新聞を通して集められた、日本全国に伝わる伝説が集められて編まれていて、すこぶる面白かった。

    なんだか、自分が生まれ育った町に、どんな伝説が残っているのか興味が湧いてきました。
    妖怪もそうですが、全国に似通った伝説が残っているルーツなどを掘り下げて行くのも楽しそうで、この1冊を元に、さまざまな角度から日本を辿って行くことができそうで、とても浪漫を感じました。

    文庫ながら1200円と高めですが、それに見合う本だった。

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著者プロフィール

1876-1922。熊本県生まれ。1900年東京帝国大学文科大学独逸文学科卒業。第五高等学校教授、東京高等師範学校教授、松山高等学校講師、大阪外国語大学教授を務める。1913年には柳田國男と協力して日本で初めての本格的な民俗学の月刊誌『郷土研究』を創刊した。またこのころ南方熊楠とも濃密な交流が続いた。西欧(とくにドイツ)の学説と方法を移入し、日本神話・伝説研究の分類・体系化を試み、日本民俗学黎明期にこの分野での先駆的業績を残した。この高木によってなされた近代的な〈神話研究〉は後の多くの研究者に継承されてゆくことになる。主な著書:『比較神話学』、『日本伝説集』、『日本神話伝説の研究』、『童話の研究』等。

「2018年 『人身御供論』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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