シュタイナー経済学講座 国民経済から世界経済へ (ちくま学芸文庫 シ 8-9)

  • 筑摩書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (283ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480093240

作品紹介・あらすじ

教育、芸術、農業、医療等、多彩な才能を発揮したルドルフ・シュタイナー。彼は経済の分野にもユニークな仕事を残した。世界経済を一つの有機体ととらえるシュタイナーの理論では、資本が一部の人間や地域に集中することは否定される。資本は血液のように、絶えず循環されなければならない。そして食物が消化され、体の一部となるように、資本も経済の環の中で姿を変えながらいずれ消滅し、生まれ変わることが求められる。富める者も貧しい者も生まない経済学。ここには今に活かせるヒントがあふれている。ミヒャエル・エンデを魅了し、名作『モモ』を生んだあたたかな理論。

感想・レビュー・書評

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  • 流動性を重視した経済観。見方を変えるヒントになると思う。どこまで今とは違う新しい試みができるかわからないので評価は難しい。しかし、違う観点で眺めた経験が今を学ぶ上で、違った着眼点を持つ契機になればいいなという感じ。

  • さらっとね

  • 経済についての漠然とした思い込みを完全に変えられてしまったので星5つ。

    『21世紀の資本』の副読本として読む予定でしたが、こっちがメインになってしまいました。

  • 教育、芸術、農業、医療等、多彩な才能を発揮したルドルフ・シュタイナー。彼は経済の分野にもユニークな仕事を残した。世界経済を一つの有機体ととらえるシュタイナーの理論では、資本が一部の人間や地域に集中することは否定される。資本は血液のように、絶えず循環されなければならない。そして食物が消化され、体の一部となるように、資本も経済の環の中で姿を変えながらいずれ消滅し、生まれ変わることが求められる。富める者も貧しい者も生まない経済学。ここには今に活かせるヒントがあふれている。ミヒャエル・エンデを魅了し、名作『モモ』を生んだあたたかな理論。

     色々と重要だと思えるところが多くて、まとめきれないのであらすじをコピペしてしまった。
     贈与の重要性や減価する貨幣の概念など、経済の循環を分析することであらわれてくる考えにハッとさせられる。

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著者プロフィール

ルドルフ・シュタイナー(1861-1925)
哲学博士。オーストリア生まれ。ウイーン工科大学で、自然科学・数学・哲学を学ぶ。ゲーテ研究家・著述家・文芸雑誌編集者として世紀末のウィーン・ワイマール・ベルリンで活躍。帝政ロシア生まれのエレナ・ペトロヴナ・ブラヴァツキー創唱になる神智学協会のドイツ支部事務総長就任後、袂を分かち、人智学=アントロポゾフィーを樹立。スイス・バーゼル近郊ドルナッハに自身設計した劇場と大学を含む「ゲーテアヌム」を建設し、普遍アントロポゾフィー協会(一般人智学協会)本部とした。

「2023年 『人間発達論』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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