ケガレの民俗誌 差別の文化的要因 (ちくま学芸文庫)

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  • 筑摩書房
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感想 : 8
  • Amazon.co.jp ・本 (317ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480093394

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  • SDGs|目標10 人や国の不平等をなくそう|

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    https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/738155

  • ケガレとか祓え、日常に続く非日常について

  • 2010-12-23

  • 従来の民俗学でタブーとされていた領域に、若き日の宮田登氏が取り組んだ力作であり、私にとってあまりにも興味深いテーマを扱った一冊。
    白山信仰に性差別(穢れに関わる)。ケガレとは「ケ枯れ」が起源だ、とはよく聞いた話だが、それが「ハレ・ケ」とどういった三者関係を結ぶのか、なぜそれが「汚穢」としてのケガレに結びついていったのかなどなど、著者渾身の論文が並ぶ。
    著者がご存命の頃、私の目はたぶんまだ曇りっぱなしだった。差別とはどこか言葉の上のもののような感覚で捉えている甘い奴だった。
    もっと早くにこれら民俗学の仕事に出会っていれば少しは違っていただろうか。いや、これからでも遅くない、見えないけれどそこに確かにある、これらの現象に改めて向き合い考えることを続けていこうと思った。

  • 面白いが読みにくい、暇な時に読もう

  • 本州では被差別部落というものが昔あって、その名残とかあるらしいのだけれども、わが北海道では、それはない。倭人によるアイヌの蹂躙、その後のアイヌの人びとの被差別については、北海道ならではの問題とは言えるが、この本が語っているような、異民族間ではない・民俗文化的なレベルでの差別問題に関しては、北海道出身者の私にはどうもぴんとこない。そういえば、そもそも北海道(の倭人の)民俗伝承ってのも、あまり古いものは残っていない。
    被差別部落(エタ・非人等)について知りたくなったのでこの本を読んだのだが、実はそのへんの具体的な実情についてはあまり詳しく書かれていなかった。
    ケモノの皮を剥いだり、死体の処理をおこなったりする人びとが差別されていったようだが、この本が触れているのは彼らだけではなく、柳田国男が「非常民」として排除してしまった人たち全般にさえ、論述対象が広がってゆく。
    最終的に、ケガレ=気枯れへの特別視が、白山信仰のような「再生」の思想と結びついている、ということらしい。
    だがこの宮田登さん、木訥な語り口で、文章はうまいとは言えない。なんとなく読後は茫漠とした印象。
    しかし民俗学自体は好きなので、こういった本もまだまだ読んでいきたい。

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著者プロフィール

1936-2000年。神奈川県に生まれる。東京教育大学文学部卒業。同大学大学院修了。筑波大学教授,神奈川大学教授などを歴任。筑波大学名誉教授。元日本民俗学会会長。文学博士。専攻は民俗学。民間信仰,都市民俗はじめ広汎なテーマで、歴史学等の周辺分野とも連携しながら業績をのこした。『日本の民俗学』『ミロク信仰の研究』など著作多数。

「2019年 『民俗学』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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