原始仏典 (ちくま学芸文庫)

著者 :
  • 筑摩書房
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本棚登録 : 234
レビュー : 17
  • Amazon.co.jp ・本 (422ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480093677

作品紹介・あらすじ

仏教経典を片端から読破するのはあまりに大変だが、重要な教えだけでも知りたい-本書は、そうした切実な希望にこたえるものである。なかでも、釈尊の教えをもっとも忠実に伝えるとされる、「スッタニパータ」「サンユッタニカーャ」「大パリニッバーナ経」など、原始仏教の経典の数々。それらを、多くの原典訳でも知られる仏教思想学の大家が、これ以上なく平明な注釈で解く。テレビ・ラジオ連続講義を中心に歴史的・体系的にまとめたシリーズから、『原始仏典1釈尊の生涯』『原始仏典2人生の指針』をあわせた一冊。

感想・レビュー・書評

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  • テーラワーダ仏教「初期仏教」を勉強し始める方はこの本以外に何を読むというのか?
    初期仏教、仏典の目次みたいな役割になる本です。

  • 初期仏教の聖典をわかり易く解説している。ゴータマ・シッダルタ、釈尊がその当時説かれたであろう教えに一番近いものとして伝わったものが阿含経典である。人間が生きていくうえで必要な教えが説かれている。現代においても重要で何度でも振り返って人生の杖にするべきものであろう。
     「ものごとは心にもとづき、心を主とし、心によってつくり出される。もし汚れた心で話したり行ったりするならば、苦しみはその人につき従う。車をひく牛の足跡に車輪がついて行くように。」
     「ものごとは心にもとづき、心を主とし、心によってつくり出される。もしも清らかな心で話したり行ったりするならば、福楽はその人につき従う。影がそのからだから離れないように。」(ダンマパダ)

  • これはもう本当にすばらしい本。よりよく生きることを、本に求めてきてよかったなーと思えた本。
    私は一生懸命に生きていたつもりだけども、満たされた感じを得ることがなく、それどころか、つらくて泣いてしまうような日々を送ることもあり、それを現代の商業的な情報は解決してくれなかったのです。けれど、心に響くスピリチュアルな言葉は、元をたどるとお釈迦様の言葉のようなのです。2500年前から、人が幸せに生きる道を知っていたなんて。それをいま私たちが知ることができるなんて。本当にありがたく、うれしく思います。中村先生にも感謝!

  • 原始仏教についての知識がない私でも理解しやすく楽しんで読むことが出来た。

    中村先生の本は至る所に先生のやさしさ、愛情、釈迦尊に対する思いを感じる。

  • 今まで読んだ中で一位を争う必須の書!

    人生秘伝の書!

    これはみんなに読んで欲しいです。

  • 解説:宮元啓一

  •  数年前から、仏教の根源というものに興味がありました。
     いま伝わっているものは、紆余曲折の末に出来たものであり、大元の「はじまり」は、もっと素朴で素直なものなのでは無いのかなあ、と思っていたわけです。

     今年、ちくま文庫は創刊30周年を迎えると言うことで、<a href="http://www.chikumashobo.co.jp/special/bunko30th/" target="_blank">キャンペーン</a>が開催されています。
     キャンペーンの帯が付いた文庫3冊で、「ちくま文庫解説傑作集?」がもらえるとのことで、これは応募しないわけにはいくまい、と勇んで書店へ行きました。その時に購入した3冊のうちの1冊が本書です。他の書籍は、別途、書こうと思っていますが、書かないかもしれません。

     ということで読み始めたわけですが、予想に違わず、非常に面白いです。
     想像していたとおり、素朴で素直な「考え」が、そこにはありました。
     本書は「案内書」という位置付けのようで、深いところまでは進みません。
     語りかけるような文章や、長すぎない引用など、読み手に負担を掛けずに、その面白さを余すところなく伝えようとする思いが込められていることが、しみじみと伝わってきます。

     とりあえず、「スッタニパータ」を読もうと思います。
     あと、「ミリンダ王の問い」がめちゃくちゃ面白そうなので、これも読みたい。
     でもその前に、買い込んだ山を読み尽くしてから、だなー。

  • 素人の読み物としてはやや難解でお坊さんが勉強するための教科書のようなものかな。ところどころ集中して読んだけど全体としてはさらっと読み流した。内容は申し分なく、時間があればじっくり読みたい。

  • 原始仏教を俯瞰的に眺めることができる本。
    原始経典からダンマの骨格となる句、要所を抜粋しています。

    ご存知の通り、原始経典が脚光を浴びたのは近代(明治以降)であります。
    それまでの日本は歴史の悪戯で大乗仏教が主流でした。
    大乗仏教の聖典である大乗経典は釈尊入滅からかなりあとに成立したもの、つまり後代の僧が書かれた偽経となります。
    その特色は信仰色が濃く、哲学的いわばロジック理解が乏しいのです。
    特に日本の仏教はほとんどが祖師仏教(開祖を"信仰する"仏教)であり、根幹である釈迦仏教(原始仏教)を軽視する傾向が見られます。

    釈尊の肉声に近いと言われる原始経典で仏教の根幹を当書で学び、後に大乗へ進むと輝かしいものになり、一層の理解が深まること請け合いです。

    またこれを基に岩波文庫の
    "ブッダのことば(スッタニパータ)"

    "ブッダの真理のことば(ダンマパダ)"
    を読み進めると理解も早いかと思います。

    ”それまでわたくしが漠然と理解していた仏教といのは、やたらに難解であり、かつ信心や祈りや呪術にあふれたものであるが、”スッタニパータ”はきわめて 平易であり、しかもきわめて合理的な思惟に貫かれたものだったからである。だから、わたくしは、最初期の仏教は、いわゆる宗教ではなく、透徹した哲学だと いうことをはじめて知ったのである。(宮元啓一 本書解説 文献をして真実を語らしめよより)”

    仏教(釈迦仏教、原始仏教)理解のための一番の推薦本と思います。

  • 初期の仏教の経典を抜粋、解説した本です。
    その中で心えぐられた一文をどーぞ。

    「学ぶことの少ない人は、牛のように老いる。かれの肉は増えるが、かれの智慧は増えない。」(p248)

    …大変申し訳ありませんでした。精進致します。(土下座)
    みたいな気分になりました。

    この中村博士という人が凄い人で、仏教とか哲学の専門家なのですが、20年かけて書いた手書きの原稿を編集者がなくしても、なくなったものは仕方ない、と言って怒らずその後何年もかけて書き直したそうですよ…。
    仏教ッて研究を続けると本人も仏様の境地に近づくのかね?

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著者プロフィール

水族館プロデューサー(R)。1956年三重県生まれ。鳥羽水族館を副館長で辞職し独立。新江の島水族館、サンシャイン水族館、北の大地の水族館のリニューアル、広島マリホ水族館新設などを手がけ、利用者起点のマーケティング理念と、斬新な「水塊」展示の開発により、いずれも奇跡的な集客増を成功させた。韓国および中国で手がけた水族館に加え、基本構想のみのプロデュースなどを合わせると10館以上をプロデュース。2019年現在国内の複数の水族館においてアドバイザーを務めるとともに、新たな水族館プロデュースに取りかかっている。北里大学の学芸員コースで展示学、東京コミュニケーションアート専門学校で名誉教育顧問として講義。著書は20冊を超え、近著に『水族館哲学 人生が変わる30館』(文春文庫)、『常識はずれの増客術』(講談社)など。


「2019年 『全館訪問取材 中村元の全国水族館ガイド 125』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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