私の世界文学案内: 物語の隠れた小径へ (ちくま学芸文庫 ワ 11-4)

著者 :
  • 筑摩書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (277ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480094339

作品紹介・あらすじ

人はなぜ小説を読むのか。父から娘への手紙という形をとって、本書ではさまざまな小説の中に人生の"隠れた小径"を探ってゆく。「家族に対するわだかまり」「自分にひそむかたよりの感覚」「人間の金銭欲とは」などの身近な切り口から、世界の代表的な文学を取り上げる。ドストエフスキー『罪と罰』、トルストイ『戦争と平和』から、デュラス、モラヴィア、カルペンティエールまで、作品の大筋と読みどころを紹介。深い人間観・歴史観に裏打ちされた温かい語り口で、作品の豊饒な世界と、文学を読む愉しみを語る。はじめて小説の扉を開く人のための格好の入門書。

感想・レビュー・書評

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  • トーマス・マン『トニオ・クレーゲル』
    カフカ『変身』
    バルザック『従兄ポンス』
    スタンダール『パルムの僧院』
    トルストイ『戦争と平和』
    ドストエフスキー『罪と罰』
    オースティン『自負と偏見』
    ロレンス『息子と恋人』
    トマス・ウルフ『天使よ故郷を見よ』
    フォークナー『響きと怒り』
    セルバンテス『ドン・キホーテ』
    チェーホフ『黒衣の僧』
    ギュンター・グラス『猫と鼠』
    フィリップ・ロス『狂信者イーライ』
    ソール・べロウ『犠牲者』
    アラン・シリトー『屑屋の娘』
    マルグリット・デュラス『ラホールの副領事』
    アルベルト・モラヴィア『軽蔑』
    アイリス・マードック『切られた首』
    ソルジェニーツィン 『マトリョーナの家』
    ギマランエス・ローザ『大いなる奥地』
    ホセ・ドノソ『夜のみだらな鳥』
    アレホ・カルペンティエール『失われた足跡』

  • 文学
    本の本

  • 看護学生への手紙の形式。

  • (チラ見!/文庫)

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著者プロフィール

1930年、京都市生まれ。
日本近代史家。2022年12月25日逝去。
主な著書『北一輝』(毎日出版文化賞、朝日新聞社)、『評伝宮崎滔天』(書肆心水)、『神風連とその時代』『なぜいま人類史か』『日本近世の起源』(以上、洋泉社)、『逝きし世の面影』(和辻哲郎文化賞、平凡社)、『新編・荒野に立つ虹』『近代をどう超えるか』『もうひとつのこの世―石牟礼道子の宇宙』『預言の哀しみ―石牟礼道子の宇宙Ⅱ』『死民と日常―私の水俣病闘争』『万象の訪れ―わが思索』『幻のえにし―渡辺京二発言集』『肩書のない人生―渡辺京二発言集2』『〈新装版〉黒船前夜―ロシア・アイヌ・日本の三国志』(大佛次郎賞) 『渡辺京二×武田修志・博幸往復書簡集1998~2022』(以上、弦書房)、『維新の夢』『民衆という幻像』(以上、ちくま学芸文庫)、『細部にやどる夢―私と西洋文学』(石風社)、『幻影の明治―名もなき人びとの肖像』(平凡社)、『バテレンの世紀』(読売文学賞、新潮社)、『原発とジャングル』(晶文社)、『夢ひらく彼方へ ファンタジーの周辺』上・下(亜紀書房)など。

「2024年 『小さきものの近代 〔第2巻〕』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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