物語による日本の歴史 (ちくま学芸文庫 イ 47-1)

  • 筑摩書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (326ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480094674

作品紹介・あらすじ

子どもから大人まで楽しめるやさしい語りで、古典作品に書き残された豊かな世界を味わいながら、日本の歴史を読み直す。イザナギ・イザナミが日本という国を産み、暴れん坊、倭建命が国土をまとめていく顛末を綴る『古事記』『日本書紀』。平安貴族の心の機微を伝える壮大な『源氏物語』と、雅なエッセイ『枕草子』。一般庶民の飾らない喜びや望みを伝える『今昔物語集』。貴族と武士の栄華と没落の歴史ロマンを生き生きと描く大長編『平家物語』-。巻末では石母田正が日本史の大きな流れを整理しつつ、歴史記述の背後に迫る。歴史家として花開く以前、若き日の網野善彦が編集した名著。

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  • 『物語による日本の歴史』
    著者:石母田 正 (1912-1986)
    著者:武者小路 穣 (1921-2010)

    シリーズ:ちくま学芸文庫
    定価:本体1,200円+税
    Cコード:0121
    整理番号:イ-47-1
    刊行日: 2012/07/10
    判型:文庫判
    ページ数:336
    ISBN:978-4-480-09467-4
    JANコード:9784480094674

    子どもから大人まで楽しめるやさしい語りで、古典作品に書き残された豊かな世界を味わいながら、日本の歴史を読み直す。イザナギ・イザナミが日本という国を産み、暴れん坊、倭建命が国土をまとめていく顛末を綴る『古事記』『日本書紀』。平安貴族の心の機微を伝える壮大な『源氏物語』と、雅なエッセイ『枕草子』。一般庶民の飾らない喜びや望みを伝える『今昔物語集』。貴族と武士の栄華と没落の歴史ロマンを生き生きと描く大長編『平家物語』――。巻末では石母田正が日本史の大きな流れを整理しつつ、歴史記述の背後に迫る。歴史家として花開く以前、若き日の網野善彦が編集した名著。
    http://www.chikumashobo.co.jp/product/9784480094674/

    【簡易目次】
    国のはじまり
    ヤマタノオロチ
    国々のむかし話
    倭建命
    青丹よし
    むかしがたりの歌
    国々の歌
    防人の歌
    奈良の都のころの話
    春のにしき
    〔ほか〕

  • 大変勉強になりました。馬鹿な人生を送ってきたため、歴史の「れ」の字も知りませんでした。
    信貴山縁起も興味深い話で、歴史塾のようなところへ通っているのですが、丁度そこに関連する話題がでました。
    米俵はおそらく大山崎の女性達の管理下のもので、油を生産している油座の男性職人らの収入をもとに、信貴山に倉庫を構え、貴族の米俵をあずかって、その小切手を発行する経済システムの物語であろうということでした。
    そういった、日本人の経済といい、日本人の範囲といい、日本文明といい、知っておいて損ではないこと・・・・・・というよりも、知っていることにより、自分の頭で考えられるヒントがちりばめられています。思考の方法ツールを図解で学ぶのもいいですが、歴史と物語に込められたメッセージを熟慮することも、非常にリテラシーとなることこの上なしです。本著は、物語にそって日本史をざっとお話の解説とともに述べていくものも収録されていて、一家に一冊という良書です。

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著者プロフィール

1912年札幌に生まれる。37年東京大学文学部国史学科卒業。冨山房・朝日新聞社を経て、戦後法政大学で教鞭をとる。民主主義科学者協会、日本文化人会議、歴史学研究会で活躍。法政大学名誉教授。1986年死去。著書:『中世的世界の形成』、『古代末期政治史序説』、『歴史と民族の発見』(正続)、『歴史の遺産』、『平家物語』、『日本の古代国家』、『日本古代国家論』(全2冊)、『日本史概説』Ⅰ(共著)など。

「1977年 『戦後歴史学の思想』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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