物語数学史 (ちくま学芸文庫)

著者 :
  • 筑摩書房
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感想 : 3
  • Amazon.co.jp ・本 (358ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480095107

作品紹介・あらすじ

数を数えること-それは人間の誕生とともに始まった、と言ってもよい。有史以前の人たちが指を使いながら数えていた数は、古代ギリシャにおいて哲学的な思索の対象となり、数学は学問の代名詞として飛躍的に発展した。抽象化・厳密化をひた走ってきたその歴史は、大数学者たちが命を懸けて築き上げてきたものである。彼らは数学者として、あるいは一人の人間として、どのような生涯を送ったのか。日本の数学「和算」にも一章を割きつつ、古代から現代までの数学の流れを一望した通史。付録としてSF雑誌『星雲』に掲載された伝記「エヴァリスト・ガロア」を収録。

感想・レビュー・書評

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  • 数学の歴史を簡単に解説している入門書です。

    著者は本書のほかに『大数学者』(2010年、ちくま学芸文庫)という本を刊行しており、そちらではガウス、コーシー、アーベル、ガロア、ヴァイアシュトラス、リーマンの六人があつかわれていましたが、本書は古代から20世紀までの数学の歴史が概観されています。入門書ということで数学そのものにかかわる内容にかんする踏み込んだ説明は含まれておらず、その一方で『大数学者』のように数学者たちのエピソードに焦点をあてた叙述にもなっておらず、著者のねらいがあいまいであるような印象もあります。

    個人的には、文化史や思想史にまで話題を広げつつ闊達に数学史を語っている森毅の本ほどのおもしろさは感じられませんでしたが、数学の歴史を概観するにはある程度有益な内容なのではないかと思います。

  • 著者は解説を書いてる菊池誠教授のお祖父さんで,元になった文章は戦前に書かれたもの。古代からヒルベルトまでの西洋数学史に,和算史もちょっと。
    付録に,幻のSF雑誌『星雲』(1954)に載ったガロアの評伝も収録。さすがにガロアの数奇な生涯には思い入れが強いようで筆にも熱がこもっている。「汚れた政治を憤っている若い学徒に捧げる」としている。
    専門的になりすぎない程度に数学の内容にも触れる。数学者と彼らを取り巻く社会の描写,特に革命期フランスのそれが読みごたえあった。

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