数学文章作法 基礎編 (ちくま学芸文庫)

著者 :
  • 筑摩書房
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レビュー : 64
  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480095251

感想・レビュー・書評

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  • 文章讀本のような本が好きで、2005年5月にmixiで日記を書き始めてからだけでも、『理解する技術』、『大人のための文章教室』、『みる わかる 伝える』、『大人のための文章道場』、『文章の書き方』、『わかりやすく〈伝える〉技術』、『知的な科学・技術文章の書き方』、『日本語作文術』、『SEを極める 仕事に役立つ文章作成術』、『文章添削トレーニング』、『翻訳夜話』、『伝わる!文章力が豊かになる本』を読みました。

    ブログにも良いのがたくさんあるのですが、なかでも、山本和彦さんの「正確な文章の書き方」(http://www.mew.org/~kazu/doc/japanese.html)、そして、本書の著者、結城浩さんの「文章を書く心がけ」(http://www.hyuki.com/writing/writing.html)が大のお気に入りでした。

    ★★★

    本書は、ものすごく分かりやすい数学解説小説=『数学ガール』で有名な著者が、数式や数学用語を用いた文章を書く際の注意事項をまとめた本です。

    Twitterでは、「『数学文章作法』スルスルと、読み易すぎて、引っ掛かりがないよー。息抜きコラムとかあったらさらによかったのに。」とか、「でも、たまーに本当かなぁと怪しい例があったりして、それを楽しんでます。102ページの改善例とかね。」と、ちょっとマイナス面を書きましたが、懇切丁寧に書かれていてとても分かりやすく良い本です。

    こんな文章讀本好きな私でも、「列挙の順序を入れ替えてもかまわないときには,列挙の区切りにはナカグロ(・)を使います.順序を入れ替えないときには、読点(、)やカンマ(,)を使います.」といった新しい発見(忘れていただけの可能性も高いけど(笑))がいくつかありました。

    本書を読み終わった後に、是非、目次をじっくり読みなおしてみてください。
    そして、目次の中に「これって何だっけ?」っていう項を発見したら本文を読み直すといいですよー。

    おすすめっ。

  • 非常に分かりやすい。
    文章を書くときに大切なことは「読者のことを考える」こと。

  • 系推薦図書 総合教育院
    【配架場所】 図・3F文庫新書 ちくま学芸文庫
    coming soon

  •  書き下ろし

  • 数学文章となっていますが、数学に限らず文章を書くための参考になりそう。

  •  「読者のことを考える」を第一に読みやすい文章(書き物)を作るための指針。
     この本の指針には暗黙のルールがある。それは、書くことがあらかじめ決まっている、ということだ。
     数学は同じ対象について異なる概念がいろいろと定義され、定理、証明と続けられる。扱うものが抽象的なので、道筋も多岐にわたり、知れば知るほど言いたいことがたくさん出てくる、これらを文章の著者が自我の中で「調整する」ことが必須である。一方で、結論も道筋も決まっているのなら、厳密さとわかりやすさを両立させることが求められ、よくある間違いや分かりやすい表記、例の取り上げ方を錯誤し、良い文章に仕上げていくことになる。本書は後者のノウハウを核に、「読者のことを考える」という視点のもと、前者についての筆者の経験をほのかに語っている。
     したがって、漠然と書きたいという熱意をどう表現していくかということについて、積極的な答えはない。「数学文章作法」という題から、いろいろな文脈からあらわれるたくさんの概念を取捨選択し、筋道を立て、結果を仕上げるという創作が論じられていると思っていたので、少し残念である。
     「構成編」と題した続編に期待したい。
     追記、私と意見が合わない点が一つある。それは「問いと答え」のところ、多くの数学書には問題の答えが付されていないことについて。私は問題に模範解答や解答の指針は不要だと思う。理由は二つ。まず、数学といえども答えは一つではないこと。計算問題ならまだしも、証明などは異なる。理解そのものもいろんなあり方がなければ数学は展開しない。だから答えは不要である。もう一つの理由、それは、答えが正しいかどうかは、導き出した人間が「決める」ことだからである。数学の答えは一つというのは迷信である。

  • 2013/06/11の次に2014/09/08に観測 キンドルの安売りに負けて買ってしまった 文章を作る 数学

  • 数学

  • e-hon

  • ちょっと期待はずれ

  • 主に数式を使った論文やレポートなどを書く人向けの本。ブログなどのライトな文章にはあまり向いてないかも。

    文中のところどころ数式が出てきて、文系数学アレルギーの私は一瞬「ウッ」となったが、説明が丁寧なのですんなりと読むことができた。

    とりあえず《読者のことを考える》という原則だけ押さえておけばオーケー。

  • 読者のことを考える
    ・読者の知識
    ・読者の意欲
    ・読者の目的

    接続詞・副詞・指示語はひらがなで

    とき・こと・ものもひらがなで

    列挙の順序を入れ替えてOK→ナカグロ「・」
    列挙の順序の入れ替えNG→カンマ「、」

    良い例は良い理解から生まれる。もしも良い例が作れないなら、自分の理解を疑え

  • 《読者のことを考える》この原則を常に念頭に置き文章を書くことの大切さが一冊を通じて語られている。まさに基礎、基本だなと痛感した。題材は数学(数式交じりの文章)だが、あらゆる文章に適用可能な内容である。

  • 数式を含む論文等を書く人の必読本

  • 読了。今年30冊目。
    数学にまつわる文章の書き方、考え方を説明しています。一貫して「読者のことを考えて書く」ことが強調されています。その点では、数学書に限定した話ではなく文章を書くこと全般に成り立つので物書きしたい人にはオススメの本です。

  • 「理科系の作文技術」に並ぶ、作文技術の良書。具体例を挙げて説明されており、非常にわかりやすい。

  • 『読者のことを考えて文章を書く』これに尽きる。読者にわかってもらうにはどの様に文章を書けば良いのかを数学的例を挙げながら分かりやすく説明している。
    サッと読め、頭に残る。本当に分かりやすい本。オススメです。

  • 今度論文書くときに意識してみよう。文章作法みたいな本は苦手なのだけどこれは好き。なぜだろう?

  • 某ラジオのプレゼントに当選し、読みました。

    「数学」文章作法を謳っており、内容や例には数式が多く出てきますが、述べられているポイントは数学以外の文章にも参考になります。
    特に、プレゼンテーションのような説明文書には親和性が高く、役立てやすかったです。

    普段無意識に使ってた内容もありますが、こうやって参照しやすい形にまとまっているとありがたいです。
    なかでも、パラレリズム(内容的に対比させるものは、形式的にも対比させる)は改めて意識してやってみると、より綺麗にまとめられますね。便利!

  • 著者の主張する「読者のことを考える」という言葉に全てが集約される。
    そして、この本自体が「数学文章作法」のテクニックが詰まった書籍であることで、
    二重に得るものがある。

    細かなテクニックは、都度確認できるように手の届くところにおいておきたい一冊。

    私はプログラマなのだが、「読者のことを考えた」文章は、
    読みやすいプログラムを書くための手法と似たものが多く

    読み手のことを考えた上での手法

    という意味で通じるところが多いのかな、と感じた。
    著者自信もプログラムを扱うことも関係しているのかもしれない。

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著者プロフィール

結城 浩(ゆうき ひろし)
1963年生まれ。東京都在住のプログラマ、技術ライター。ウィキクローンの1つであるYukiWikiを開発したことで知られ、プログラミングに関する執筆、翻訳を行っている。
Webで公開した作品を元に、小説『数学ガール』を発表、ヒット・代表作となる。同作はコミック化されるとともに、「出版・著作により数学の研究・教育・普及に業績をあげた」ことによって日本数学会賞出版賞を受賞した。

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