数学文章作法 基礎編 (ちくま学芸文庫 ユ 4-1 Math&Science)

著者 :
  • 筑摩書房
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感想 : 72
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  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480095251

感想・レビュー・書評

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  • 何か文章を書く際に役立ちます。理数系に関わっている方は特にお勧めです。

  • 理系の文章を書くための基礎知識がギッシリ詰まってます。ほんとうに勉強になりました。

  • 文章讀本のような本が好きで、2005年5月にmixiで日記を書き始めてからだけでも、『理解する技術』、『大人のための文章教室』、『みる わかる 伝える』、『大人のための文章道場』、『文章の書き方』、『わかりやすく〈伝える〉技術』、『知的な科学・技術文章の書き方』、『日本語作文術』、『SEを極める 仕事に役立つ文章作成術』、『文章添削トレーニング』、『翻訳夜話』、『伝わる!文章力が豊かになる本』を読みました。

    ブログにも良いのがたくさんあるのですが、なかでも、山本和彦さんの「正確な文章の書き方」(http://www.mew.org/~kazu/doc/japanese.html)、そして、本書の著者、結城浩さんの「文章を書く心がけ」(http://www.hyuki.com/writing/writing.html)が大のお気に入りでした。

    ★★★

    本書は、ものすごく分かりやすい数学解説小説=『数学ガール』で有名な著者が、数式や数学用語を用いた文章を書く際の注意事項をまとめた本です。

    Twitterでは、「『数学文章作法』スルスルと、読み易すぎて、引っ掛かりがないよー。息抜きコラムとかあったらさらによかったのに。」とか、「でも、たまーに本当かなぁと怪しい例があったりして、それを楽しんでます。102ページの改善例とかね。」と、ちょっとマイナス面を書きましたが、懇切丁寧に書かれていてとても分かりやすく良い本です。

    こんな文章讀本好きな私でも、「列挙の順序を入れ替えてもかまわないときには,列挙の区切りにはナカグロ(・)を使います.順序を入れ替えないときには、読点(、)やカンマ(,)を使います.」といった新しい発見(忘れていただけの可能性も高いけど(笑))がいくつかありました。

    本書を読み終わった後に、是非、目次をじっくり読みなおしてみてください。
    そして、目次の中に「これって何だっけ?」っていう項を発見したら本文を読み直すといいですよー。

    おすすめっ。

  • 非常に分かりやすい。
    文章を書くときに大切なことは「読者のことを考える」こと。

  • 卒論作業のあいまに読んだ。
    「読者のことを考えて」文章を書く、とは具体的にどのようなことに気を配ればいいのかが明瞭に書かれていた。
    私は人文系なので、数式・命題の章などは必要ないかと思ったが、メタ情報─単に「P」「a」でなく「点P」「整数a」と表記する─など、自分が文章を書く際にも使えそうな内容も含まれていた。
    また全体としては、専門分野に関係なく、また学問分野以外の文章を書く際にも常に考えるべき内容が述べられていて、とても参考になった。
    特に、第3章 階層と順序は再読する。

  • 具体的な例が多くすぐに読める.

    第1章 読者:読者の知識・意欲・目的をよく考える
    第2章 基本:形式(構造,語句など)を意識,文を短く
    第3章 順序と階層:ここまで読んで読者は何を知っているか(順序),期待通りの場所に書く(階層)
    第4章 数式と命題:(第3章までを踏まえて)数式を使った文章の悪い例と正しい例,数式を無くしても文章の構造は正しくなるように
    第5章 例:数式の適切な例の作り方
    第6章 問いと答え:問いかけに明確に答える
    第7章 目次と索引:目次は良い見出しの集まりを作る(形式,順序と階層)
    第8章 たったひとつの伝えたいこと:まとめ

  • 基礎編ということで、こちらはわかりやすい文章を「書く」ことに重点を置いている。数学系の文章に限らず、文系の作文にも役立つヒントが多い。この本自体が読みやすい点も評価できる。何らかの文章を書く機会がある人には1度は読んでみて欲しい本。

  • 文章を書くたびに読み直したい本。
    形式や、例題、箇条書きなどを見直す時の観点で、迷うことがなくなりそう。

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著者プロフィール



「2023年 『数学ガールの秘密ノート/数を作ろう』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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