数学文章作法 推敲編 (ちくま学芸文庫)

著者 :
  • 筑摩書房
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レビュー : 31
  • Amazon.co.jp ・本 (190ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480095268

感想・レビュー・書評

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  • 基礎編と同様に著者の主張する「読者のことを考える」という言葉に全てが集約される。
    そして、この本自体が「数学文章作法」のテクニックが詰まった書籍であることで、
    二重に得るものがある。

    基礎編では書くことに主眼を置いていましたが、
    推敲編では書きなおすことに主眼を置いています。

    筆者がプログラミングが得意、ということもありその文章内容はどことなく

    ・リファクタリング
    ・保守性、可読性の高いプログラム

    を連想させます。

    例えば

    ・長い文章を短くする
    ・語句の吟味
    ・専門用語
    ・著者の帽子、読者の帽子
    ・レビュー



    ・長いメソッドを短いメソッドに分割する
    ・命名重要
    ・ユビキタス言語
    ・実装の帽子、リファクタリングの帽子
    ・コードレビュー

    のように連想できます。

    上記のように本書の説明が一番響きやすい層は
    ソフトウェア開発者なのかもしれません。

  • 自分で書いた文章を正確で読みやすい(自分の考えを読者に正確に伝えられる)文章に書き直す方法について懇切丁寧に説明する本。<読者のことを考える>という大原則を柱に、どう推敲して文章をよくするかを解く。
    わたしの学生時代は木下是雄さんの『理科系の作文技術』(中公新書)がバイブルだったな、と思い出しつつ読もうと思う。

  • 「基礎編」と「推敲編」を分けたのはよいアイデアだと思う。かつ、私は「推敲編」の方が潜在的ニーズが高いと思っている。この本は「推敲編」に期待する内容を十分盛り込んでくれていた。

    文章をさほど書いたことのない学生や若手社会人と、メールやら報告書やらで否応無しに文章執筆の経験を積んだ研究者・社会人とでは、同じ「文章作法」といえども力点が変わる。
    特に後者には、今更「句読点や『てにおは』の使い方」は不要で、むしろ自己流で書いてきた文章をブラッシュアップする、まさに推敲のコツが必要になる。
    一方で、一般的な文章技法の本は、前者である文章初心者向けの説明にウェイトがかかりがち。中級者向けとも言える推敲の技術については、言及している本も増えてきているとはいえ、総花的な心得に言及しているだけだったり、抽象的すぎて実際に文章をどう直すべきかのイメージがつかないことが多い。

    推敲の技術は、なかなか形式知化しにくく、文章にまとめにくいのだとは思う。一方で「文章技法の本」を買う人の半分は、むしろこちらの推敲の技術を期待して、そして少々がっかりするというケースが多いのでは。
    こちらの本は、推敲の心得の話も残しつつ、できるだけ具体的な文例を使って推敲のポイントを説明してくれている。
    特に私は、部下や他の人の文章をレビューすることの多い立場なので、「なーんか分かりづらいから、直し方を指示してあげたいけど、どうやって具体的にフィードバックしたものかね」と考え込むことが多かった。考え方を整理して、明日から早速生かしてみようと思う。

  • 推敲編は主に文章の直し方に重点を置く。こちらも1度は読んでおいて損はないだろう。

  • 「はじめに」にもあるように、数学に限らず文章全般に役立てられる内容です。
    書いてある内容は自分が元々気をつけていたことが大半でしたが、この本自体の文章が読みやすくて勉強になりました。

  • チェックリストがすごく便利。文章を書くときは、常にこのチェックリストを確認するようにしたい。チェックリストの内容がおぼろげであれば、また本書を読み返して、とことん自分の頭にすり込んでいきたい。

  • 基礎編も所蔵あり 
    系推薦図書 2系(電気・電子工学系)
    【配架場所】 図・3F文庫・新書 ちくま文庫 ユ-4

    【OPACへのリンク】
     https://opac.lib.tut.ac.jp/mylimedio/search/book.do?target=local&bibid=188711

  • 書き下ろし

  • 文章を完成させていく中で、どこに配慮し、何を行うかということを整理して、わかりやすくまとめてくれている。

    相手に『伝わる』ことを常に念頭に置き、言葉の冗長性や不足を整えていく術は、数学文章のみならず、身につけていかなければならないものと感じた。

  •  「読者のことを考える」という原則のもと、自分が書いた文章を仕上げるための指針を著した本。
     正直、私は仕事で鋭意取り組むような文書を作成することがほとんどない。そんな私にとっても、仕事にも使えると感じたし、部下に文章を指導するポイントが得られて満足できた。
     実は「基礎編」より先にこちらを読んだ。推敲によって、自分の主張をどうわかりやすく仕上げるかについて、例もあり、考え方の解説もあり面白い本である。推敲編なのだが、とにかく何か(本業ではない)数学の書き物を作りたくなってきた。

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著者プロフィール

結城浩
1963年生まれ。
プログラミング言語、デザインパターン、暗号、数学などの分野で入門書を執筆。
代表作は『数学ガール』シリーズ。
J.S.バッハの「フーガの技法」が大好きな、プロテスタントのクリスチャン。
2014年度日本数学会出版賞受賞。

「2021年 『数学ガールの物理ノート/ニュートン力学』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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