頼朝がひらいた中世: 鎌倉幕府はこうして誕生した (ちくま学芸文庫 コ 40-1)

著者 :
  • 筑摩書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (359ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480095350

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  • 河内祥輔先生の持論は初めてだが変わっている

    頼朝がなぜ京攻めを三年もしないか、の理由が
    「王城の地」を攻める発想が当時の人間に無い
    義仲が京へ入城できたのは北陸宮を連れていた
    (ほくりくではなく、ほくろくとルビが欲しい)

    なんだか尊い(´・ω・`)

  • 鎌倉幕府成立論。使われている資料の数、解説が一般の歴史本より抜きん出ている。
    頼朝が後白河上皇を大天狗呼ばわりしたのが事実と異なりスケープゴートに言っていたこと、義経追跡については兵糧的な事も関与している事、娘2人を内裏入りさせる事については単純な貴族化とはいえない事など、今までの自分の解釈を変えてくれた。
    頼朝が激怒すら演技できる恐るべき政治家である事は再度認識された。

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著者プロフィール

1943年 北海道に生まれる 1971年 東京大学大学院人文科学研究科国史学専門課程博士課程中退 現在 法政大学文学部教授、北海道大学名誉教授 ※2014年10月現在
【主な編著書】『保元の乱、平治の乱』(吉川弘文館、2002年) 『中世の天皇観』(山川出版社、2003年) 『日本中世の朝廷・幕府体制』(吉川弘文館、2007年) 『天皇と中世の武家』(共著、講談社、2011年)

「2022年 『日本中世の朝廷・幕府体制』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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