震災画報 (ちくま学芸文庫)

著者 : 宮武外骨

• 筑摩書房 (2013年8月9日発売)

感想・レビュー・書評

[ざき★やまさんの感想 · 2021年1月24日]

関東大震災の直後に、在野のジャーナリストである宮武外骨が当時の噂、デマ、ニュースをまとめた冊子である。

これを読むと、
・震災を天罰とほざく輩（東日本大震災の時もいたが）
・デマを流して犯罪をする輩
・震災後もたくましく生きていく庶民

と、いまの日本でも変わらず、これだけ見ると人間の精神の進歩は一向に進まないようだ。

とりわけp.86
「天変地異を道徳的に解するは野蛮思想なり」
これは、ほんと声を大にして日本の為政者に伝えたいところ。

[徳島文理大学 徳島キャンパス附属図書館さんの感想 · 2023年2月16日]

【貸出状況・配架場所はこちらから確認できます】
https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/738358

[sazanamiさんの感想 · 2018年12月30日]

歴史
災害

[raizoxさんの感想 · 2018年10月9日]

野次馬的な内容ではあるのだけれど、けしてゴシップではなく、市民目線の震災と復興の様子がわかります。生き残った人達はたくましかった…今東京で同じことが起きても、こうはいかないだろうなぁ。

[聖心女子大学図書館さんの感想 · 2015年8月14日]

カテゴリ：図書館企画展示
２０１４年度第６回図書館企画展示
「命 －共に生きる－」
　
開催期間：2015年3月9日(月) ～2015年4月7日(火)【終了しました】
開催場所：図書館第１ゲート入口すぐ、雑誌閲覧室前の展示スペース

[城西大学水田記念図書館さんの感想 · 2014年7月23日]

新着図書コーナー展示は、2週間です。通常の配架場所は、3階開架 請求記号：369.31//Mi85

[ぢる。さんの感想 · 2014年1月13日]

　ルポルタージュ、ジャーナリズムはやっぱり自分の足で歩いてみないとネ、というのんを体現した人です。面白いだけでなくて、興味を持ったモチーフには自分の足で駆け回って、それでも足りない部分は新聞や雑誌から補強する。
　記事を書く上での基礎中の基礎みたいな丁寧な「関東大震災」の記録です。

[黒さんの感想 · 2013年9月1日]

　取材のため緊急創刊されただけあり、関東大震災時の混迷乱擾が克明。
　人々の恐慌、そして狼狽と襲い来る不安…そこから派生する集団意識と、それに属さぬと見做した弱者に向かう排他的凶行は、あらゆる厄災を「誰か」や「何か」に転嫁せずにはいられない人間の精神的な脆弱さが露呈されている。
　真実がどこにあるのか分からぬ状況で、風評に振り回される一方、混乱を収束させようとしているものの余りに一時的な方策しか透けて見えてこない国家権力の不透明さと不信感は、今から90年も昔のことであるにも拘らず、現在と何一つ変わらない。
　そして、その一方で現代におけるジャーナリズムの資質をも問い直されて然るべきではないか、と思う一冊。

[猫丸(nyancomaru)さんの感想 · 2013年7月25日]

読むのが恐い(酷いコトも一杯したみたいだから)。。。

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｢外骨による関東大震災の記録。混乱時の人のふるまいや、同じ町内で生死を分けた原因等々を詳述する、今こそ読むべき先人の教訓。(吉野孝雄) ｣