資本主義から市民主義へ (ちくま学芸文庫)

  • 筑摩書房
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本棚登録 : 73
レビュー : 6
  • Amazon.co.jp ・本 (330ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480096197

感想・レビュー・書評

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  • 東2法経図・6F開架 331A/I93i//K

  • 若い友人と話していて彼が先生と慕う岩井克人の論説は新聞などで触れることがあっても本で読んだことはないと気づき、まず手始めはハードル低く、ということでインタビューをまとめた文庫から手にしたのですが、文庫でビンゴ!バチーンと今の自分の脳みそにヒットしました。勢い込んでページをめくった読了直後で、その体感を言語化出来ないのですが、確実に「読みたい本を読んだな…頭の中の繋がっていない部分が繋がったな…」という感覚があります。聞き手、三浦雅志の質問に答える、というスタイルも全然ハードルを下げるものではなく、インアタビューの熱さに圧倒されてQ&Aになっていなく、どちらの主張を読んでいるんだっけ?という鬱陶しさを感じますが、慣れてくると問いの煽りに先生も乗ってくるようなコール&レスポンス感を感じました。ヒトとモノの二重性、自己循環論、不確実性の哲学をこれから反芻していくことになると思います。でも、その先はカントか…辿り着けるかな…

  • 5割も分かってない。分かってないけどここには何か大切なことが書いてある。そんな予感に突き動かされて一気に読みきりました。
    岩井克人氏の著作はこれまで幾つか読んだことがありましたが、この対談のおかげで氏の問題意識が明確になりました。

  • 岩井先生の講演会に参加したのはたぶん20年くらい前だと思う。そのころから、言語・法・貨幣の話をされていた。自己循環論法の話もさかんに出てくるので何となく理解できたように思う。ただ、聞き手の三浦氏がかしこすぎて話が余計に難しくなっているように感じる。講演会は一般向けだったのでずいぶんわかりやすく話されていた記憶がある。ただそのころはまだ、言語や法についてはくわしく研究されていなかったようなので、ずいぶんと進化・深化されたように思う。最終章で、編集者が問題提起として岩井先生のことばを引用されているが、私もその部分に線を引いていた。それは、「グローバル資本主義に対抗し得る唯一の原理はカントの倫理論である」という件である。コミュニタリア二ズムや地域通貨では太刀打ちできないとも言う。カントを読まなければ・・・。それから、信任関係についての件で、医者と患者、弁護士と依頼人、教師と生徒・・・、などについて言及されている。絶対的な非対称性・優位性のため普通の契約関係ではすまない。そこに倫理的な義務を課す必要がある。この辺の話は、内田先生も書かれていたと思うが、切実な問題として受け止めている。カントか…つらいなあ。定言命題って何度も出てくるんだけど、なんかわかりやすい具体例で、誰か上手に説明してほしいなあ。

  • 331.04||Iw

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著者プロフィール

東京大学名誉教授 国際基督教大学客員教授

「2013年 『脱原発のための平和学』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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