精神と自然: ワイル講演録 (ちくま学芸文庫 ワ 12-3)

制作 : ピーターペジック 
  • 筑摩書房
3.33
  • (1)
  • (2)
  • (2)
  • (0)
  • (1)
本棚登録 : 71
感想 : 4
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (491ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480096296

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 系推薦図書 総合教育院
    【配架場所】 図・3F文庫新書 ちくま学芸文庫
    【OPACへのリンク】
    https://opac.lib.tut.ac.jp/mylimedio/search/book.do?target=local&bibid=189021

  • ジャン=ピエール・シャンジューとポール・リクールの対談『脳と心』を読んだとき、科学者シャンジューの、専門バカとは全く隔絶した博識ぶりと、哲学全般にも及ぶ理解の深さに感嘆したものだった。
    本書の著者、ヘルマン・ワイルもかなりの博識で、哲学的思考もよくたしなんだようだ。相対性理論出現の頃からアインシュタインの盟友だが、その後の量子力学にも強く理解を示した。
    本書の中心をなす哲学的文章は講義録で、認識論や主体の問題を含め、重要な主題について語られている。
    しかしどうにも難解に感じたのは、やはりこの人は科学(物理学)と数学の人であって、それをベースにして哲学的に思考している。だから私自身の発想とは根本的に異なるのだ。
    そしてここに現れてくる程度の数学や物理学についてさえ、私の理解力はどうにもおぼつかない。理系の方が読んだらもっと面白かったに違いない。
    私としては、ベルクソンやフッサール等に対する風変わりな(「理系の」)批判がちょっと興味深かった。

  • 読んでわかるとは思っていないけど、これが20世紀前半の、それも相対論が発表されてすぐの頃のものとは、とても思えない。

全4件中 1 - 4件を表示

著者プロフィール

ヘルマン・ワイル(Hermann Weyl):1885-1955年。ドイツ生まれ。ゲッチンゲン大学でヒルベルトのもとに学ぶ。1933年に渡米し、プリンストン高等研究所で教授。群の表現論、リーマン面の理論などのほか、量子力学や相対性理論など物理学にもその力量を発揮した。著書に『リーマン面』『数学と自然科学の哲学』(ともに岩波書店)などがある。

「2022年 『シンメトリー』 で使われていた紹介文から引用しています。」

ヘルマン・ワイルの作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×