秋風秋雨人を愁殺す: 秋瑾女士伝 (ちくま学芸文庫)

著者 :
  • 筑摩書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (263ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480096388

感想・レビュー・書評

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  • 2018/4/14購入

  • 秋瑾女士は「満州族の政府をくつがえし、漢民族を復興するために一命をなげうったのである。妥協もせず、後退もせず、ひたすら突進して死に至った。」と武田泰淳氏は記す。西洋列強にほしいままにされている清朝に我慢ならなかったのであろうか。女士にとって「革命に参加しない男性はすべてオトコではなかったであろうし、革命に反対する奴はすべて「漢奸」であり、売国奴であった」のである。日本の小刀を右手に持つ女士の無表情さがどことなく狂気を感じさせる。

  •  先日、武田 泰淳 氏 による「秋風秋雨人を愁殺す: 秋瑾女士伝」を読み終えました。
     新聞の書評で目にとまったので読んでみました。
     主人公の秋瑾は清朝末期の革命運動における中心人物、本書はその秋瑾の激烈な生涯を多彩な描いた評伝だと紹介されています。
     ただ、正直なところ「秋瑾の評伝」という感じはほとんどしなかったですね。もちろん秋瑾は登場しますが、彼女自身の記述というよりも、革命当時の様々な人物誌といったな印象です。
     本書を楽しむには、かなりの中国近代史の知識が必要ですね。

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著者プロフィール

一九一二(明治四十五)年、東京・本郷の潮泉寺住職大島泰信の息子として生まれる。旧制浦和高校を経て東大支那文学科を中退。僧侶としての体験、左翼運動、戦時下における中国体験が、思想的重量感を持つ作品群の起動点となった。四三(昭和十八)年『司馬遷』を刊行、四六年以後、戦後文学の代表的旗手としてかずかずの創作を発表し、不滅の足跡を残した。七六(昭和五十一)年十月没。七三年『快楽』により日本文学大賞、七六年『目まいのする散歩』により野間文芸賞を受賞。『武田泰淳全集』全十八巻、別巻三巻の他、絶筆『上海の蛍』がある。

「2018年 『新・東海道五十三次』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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