総力戦体制 (ちくま学芸文庫)

著者 :
制作 : 伊豫谷登士翁  岩崎稔  成田龍一 
  • 筑摩書房
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本棚登録 : 56
レビュー : 4
  • Amazon.co.jp ・本 (494ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480096494

感想・レビュー・書評

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  • 東2法経図・6F開架 393A/Y39s//K

  • 日本の高度成長は戦時期に形成された総力戦体制に由来するという点が印象的だった。日本人の勤勉に指摘される高い労働倫理は、日本固有のものではなくプロテスタンティズムにその根拠を見出すことができる。戦争国家と同一視される福祉国家もその基盤が揺らいでいる現代においては、総力戦体制も新たな段階に突入したと言えそうだ。

    日本の政財界は結束してGAFAに対抗しようとしているが、私に言わせれば、太平洋戦争の陸軍と発想が同じ。さっさと負けを認めてくれたほうが日本国民にとっては幸せなことなのだが、経済戦争には降伏という概念がないため、今後はきっと地獄が待ち構えていることだろう。

    日本が少子高齢化によって国力を落としているのは、勝ち目のない経済戦争を続けていることが原因なのは明らかである。降伏することがないのだから、全滅するまで戦い続けることになるのだ。

  • 文庫。おそらくこの本が原本。
    『再魔術化する世界――総力戦・「帝国」・グローバリゼーション:山之内靖対談集』(御茶の水書房 2004年)

    山之内さんが今年亡くならたことを思い出した。

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