列島文化再考 (ちくま学芸文庫)

  • 筑摩書房
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感想 : 2
  • Amazon.co.jp ・本 (287ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480096753

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  • 民俗学者と歴史学者の対談集。

    歴史学と民俗学はどういう違いがあるのか、歴史学と民俗学の間に大きな距離が生まれて待ったのは何故かの検討から始まり、地域史、異人、男と女、老人と子供、衣食住と差別など、興味を引くテーマについて話し合っていく。

    歴史学と民俗学は、アプローチ方法は異なるものの、歴史を扱うという点では同じであるはずなのに交流が希薄であったが、それを見直すための対談になっている。

    民俗学と歴史学に溝があるのは知っていたが、それがマルクス的な歴史観による点が大きかったというのは私には初耳だったような気がする。

    網野さん以外は民俗学者なので、民俗学の視点が多くなっている。民俗学はアカデミーでは傍流のようになってしまっているが、伝承や比較民俗学など、古文書の実証主義的なアプローチでは届かない領域を照らす大きな可能性があると感じさせられた。

    また、この本は郷土史や地域史を研究する在野の歴史家ないし歴史好きには、様々なヒントになると思う。

    それに、最後の新谷尚紀氏の解説も興味深かった。対談者の間違いを率直に指摘していて笑ってしまった。

  • 2019.10.9 読了

    287ページ

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著者プロフィール

1928-2004年。東京大学文学部国史学科卒業。名古屋大学助教授,神奈川大学短期大学部教授,神奈川大学特任教授を歴任。専門は日本中世史。主な著書に『蒙古襲来』,『中世東寺と東寺領荘園』,『日本中世の民衆像』,『日本中世の非農業民と天皇』,『日本の歴史をよみなおす』,『「日本」とは何か』,『網野善彦著作集』全18巻+別巻がある。

「2019年 『中世の罪と罰』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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