日本人は何を捨ててきたのか: 思想家・鶴見俊輔の肉声 (ちくま学芸文庫)

  • 筑摩書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (333ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480096999

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  • 鶴見氏は今はもう「個人」はいなくなってしまったと仰る。ここでいう「個人」とは、自由自在な精神をもった人である。明治国家は近代的自我を目標として日本という「樽」をつくった。そして、その中で人々を養成していった結果、「個人」はいなくなってしまったのである。今もこの「樽」は生き続けているのである。そのような今にあっても、氏はサリン事件の初期の犠牲者の河野義行さんが、その河野さんを全く不当に傷つけた警察やマスコミに対して声も荒げずにゆっくりとした言葉で抗議し告発した、そこに偉大な個人がいると感じたのです。

  • 第1章 日本人は何を捨ててきたのか(近代日本が見失ったもの;戦後体験と転向研究)
    第2章 日本の退廃を止めるもの(変わらない日本人の心;日本人の未来像)

  • 哲学
    社会

  • 思想家の肉声に耳を傾けて。
    近代日本を明治や日露戦争の境を起点に個人と大衆の未来へ。
    今までの日本を中にいながら外から見る試み。

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著者プロフィール

1922年東京生まれ。哲学者。15歳で渡米、ハーヴァード大学でプラグマティズムを学ぶ。アナキスト容疑で逮捕されたが、留置場で論文を書きあげ卒業。交換船で帰国、海外バタビア在勤部官府に軍属として勤務。戦後、渡辺慧、都留重人、丸山眞男、武谷三男、武田清子、鶴見和子と『思想の科学』を創刊。アメリカ哲学の紹介や大衆文化研究などのサークル活動を行う。京都大学、東京工業大学、同志社大学で教鞭をとる。60年安保改定に反対、市民グループ「声なき声の会」をつくる。六五年、ベ平連に参加。アメリカの脱走兵を支援する運動に加わる。70年、警官隊導入に反対して同志社大学教授を辞任。著書に『鶴見俊輔集』(全17巻、筑摩書房)『鶴見俊輔座談』(全10巻、晶文社)『鶴見俊輔書評集成』(全3巻、みすず書房)『戦後日本の大衆文化史』『戦後日本の精神史』(岩波書店)『アメノウズメ伝』(平凡社)ほか。

「2015年 『昭和を語る 鶴見俊輔座談』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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