増補 十字軍の思想 (ちくま学芸文庫 ヤ 27-1)

著者 :
  • 筑摩書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480097842

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  • 230
    「聖地エルサレムを異教徒たちから奪還すべく、中世ヨーロッパで構想された「十字軍」。それは神の名において行なわれる聖なる戦争であり、参加者に救済をもたらすとして、無数の人々を戦いに熱狂させ、ムスリムの大量虐殺をひきおこした。制度としての十字軍は16世紀末に終わりを迎えるが、9.11以降、現代まで続く一連のテロ事件と、それに対する欧米社会の反応は、「十字軍」が決して過去の歴史ではないことを明らかにしている。なぜ「聖戦」は繰り返すのか?対立の根源にあるものとは?十字軍の思想1700年の歴史を辿り、いまなお世界を脅かす確執の構造を解き明かす。」

    「人はなぜ殺し合うのだろう?ぼくのひとつの答えは「正義」があるから、というもの。では「正義」とは何か。これがまたやっかいな問題で、人にはそれぞれの「正義」が存在します。これを価値相対主義といいますが、近代社会では「正義」を国家が統一したり、コントロールするようになりました。そして、「正義」の枠からはみ出る者に対しては、容赦ない仕打ちな待ち受けるようになったともいえるのではないでしょうか。実はこのような考え方や構造は、前近代社会にも多く見られたものです。とりわけ宗教がからむ場合に多かったのは、宗教が近代以前の社会における、唯一の「絶対的」な存在だったからです。西ヨーロッパ世界で見られたこの仕組みを、「十字軍の思想」という観点から実証的にまとめたのが本書です。」
    (『世界史読書案内』津野田興一著 より紹介)


    目次
    プロローグ―よみがえる十字軍?
    第1章 主の剣
    第2章 「神がそれを望み給う」
    第3章 十字軍、北へ―新しいマカバイ
    第4章 神の鞭・悪魔の僕・ピューリタニズム
    第5章 “新しいイスラエル”アメリカ
    第6章 近代の十字軍思想
    エピローグ―『レフトビハインド』について
    補章 記憶と認識―「十字軍」はテロリズムを正当化するか

    著者等紹介
    山内進[ヤマウチススム]
    1949年生まれ。一橋大学大学院法学研究科博士課程単位修得退学。成城大学教授、一橋大学教授、同大学学長を歴任し、現在は同大学名誉教授。専門は西洋法制史、比較法制史。主な著書に『北の十字軍』

  • 東2法経図・6F開架 230.45A/Y46j//K

  • 十字軍とは? 十字軍の『思想』とは?
    正直、何となく買っただけなのだが、かなり面白かった。キリスト教世界がどう変容し、現在に繋がる思想がどう生まれたのか、非常に解りやすく、興味深い。

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著者プロフィール

一橋大学名誉教授

「2024年 『法と文化の制度史 第5号』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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