アイヌ歳時記: 二風谷のくらしと心 (ちくま学芸文庫)

著者 :
  • 筑摩書房
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感想 : 4
  • Amazon.co.jp ・本 (239ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480098139

作品紹介・あらすじ

アイヌ文化とはどのようなものか。その四季の暮らしをたどりながら、食文化、習俗、神話・伝承、世界観などを幅広く紹介する。解説 北原次郎太

感想・レビュー・書評

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  • ご自身もアイヌ人でありアイヌ文化研究者としてアイヌ民族の伝統の承継と保存にご尽力された萱野茂氏の著作。戦中前後の北海道沙流郡平取町の字である二風谷の暮らしを記した歳時記である。

    アイヌ民族の習慣や生活を古き日本の牧歌的叙事詩と捉えて読んでしまっていたが、例えば85ページなど(登録フレーズ参照)、アイヌ人にとって我々は「日本人」や「倭人」という外国人であったことを明示的に指摘され、そうした文化を破壊した側の人間であることを再認識させられる。

    「そういう文化があり今も保護され伝承されている」事実を我々日本人は理解する必要がある。

  • 【プロが薦めるいま読むべき3冊】千葉大学教授・中川裕が選んだ〈アイヌ〉の本 | Pen
    https://www.pen-online.jp/news/culture/bookselectionbypro2/1

    筑摩書房 アイヌ歳時記 ─二風谷のくらしと心 / 萱野 茂 著
    https://www.chikumashobo.co.jp/product/9784480098139/

  • クマ送りの話、クマの獲物を横取りして襲われそうになる話、イヌを送る話など、動物が出てくる話はどれも迫力がある。
    アイヌ語での語りも随所に出てくるが、なかなかイメージが掴みにくいのでぜひ実際に聴いてみたいと思った。それと、若者が想いを寄せる相手に贈ったという手づくりのナイフ(骨に彫刻を施してあるらしい)や手甲(刺繍が施してあるらしい)も実際に見てみたい。ウポポイに行ってみたくなった。

  • アイヌの文化・思想を自身の幼少期の思い出を織り交ぜて綴っている。

    生きて四季折々の自然と共に生活し、結婚、出産、子育てを経て、死んで神の国へ行く。
    節目ごとに、今は消えてしまった風習がある事を教えられる。

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著者プロフィール

1926─2006年。北海道生まれ。アイヌ文化研究者。学術博士。長年アイヌの民具や伝承を精力的に収集・記録し、1972年には二風谷アイヌ文化資料館を開設、館長を務める。1994年、アイヌ出身者としてはじめて国会議員となり、北海道旧土人保護法撤廃・アイヌ文化振興法制定などに尽力。主な著書に、『ウエペケレ集大成』(アルドオ、菊池寛賞)、『萱野茂のアイヌ神話集成』(ビクターエンタテインメント、毎日出版文化賞)、『萱野茂のアイヌ語辞典』(三省堂)がある。

「2017年 『アイヌ歳時記 二風谷のくらしと心』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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