ロック入門講義 (ちくま学芸文庫)

著者 :
  • 筑摩書房
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感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480098337

感想・レビュー・書評

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  • 7章「観察の理論負荷性への視点」の視覚と空間認識のあたりがおもしろい。

    社会契約や統治などなどは記述ゼロ、副題の「イギリス経験論の原点」どおりに観念をねちねちと300ページと読める。

  • 2020年の読了一冊目はこれ。
    年末から読んでたけど。

    これは素晴らしい本でした。
    勢いで同じ著者のカント入門とデカルト入門も買っちゃった。

    著者と反対の意見(しかも世界的大御所)を取り上げつつも、それは納得いかない!と、自説を説得力ある解説していく。
    そのなかで理解が進む。

  • 第1章 ロック略伝―一六三二年~一七〇四年
    第2章 観念はヴェールではない―仮説の論理の無理解に抗して
    第3章 経験論―「白紙」からの出発
    第4章 感覚と概念的把握―ロックを心像論者とする誤解に抗して
    第5章 抽象観念説はナンセンス?―もう一つの流言
    第6章 単純観念を求めて―可感的単純観念と可想的単純観念
    第7章 観察の理論普荷性への視点―モリニュー問題
    第8章 現代指示理論の二重のさきがけ―記述主義と反記述主義のはざまで
    第9章 創造的変化の思想―ローティの批判にもかかわらず彼の先駆者として

    著者:冨田恭彦(1952-、香川県、哲学)

  • 東2法経図・6F開架 133.2A/L78t//K

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著者プロフィール

1952年、香川県生まれ。京都大学文学部哲学科卒。京都大学博士(文学)。ハーバード大学客員研究員などを経て、現在、京都大学大学院人間・環境学研究科教授。著書に、『ロック哲学の隠された論理』(勁草書房)、『クワインと現代アメリカ哲学』(世界思想社)、『観念説の謎解き』(世界思想社)、『観念論の教室』(ちくま新書)、『ローティ』(ちくま選書)、『カント入門講義』(ちくま学芸文庫)、Inquiries into Locke’s Theory of Ideas(Olms)、 The Lost Paradigm of the Theory of Ideas (Olms)、「科学哲学者柏木達彦」シリーズ全5冊(ナカニシヤ出版)、「生島圭」シリーズ全3冊(講談社現代新書)など、訳書に、R.ローティ『連帯と自由の哲学』(岩波書店)がある。

「2019年 『デカルト入門講義』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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