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- Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
- / ISBN・EAN: 9784480098450
感想・レビュー・書評
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「紀貫之」について、定番は、この本と、藤岡忠美さんの「紀貫之」(講談社学術文庫でしょうね。ぼくは、藤岡さんの本に思い入れがありますが。
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金字塔・道真万葉集から、「虚構」の貫之古今集へ。
紀貫之論よりも、その合間に挟まれる日本文学論が面白い。
堀江敏幸の解説により、大岡信の詩がいかに和歌から想を得ているかも知る。 -
子規は古今集の代表的歌人である貫之を「下手な歌よみ」と挑発的に罵倒したそうである。んなことはないだろう、というのが本書である。子規は明治の文芸革新の文脈でそういったわけで、本書は文学史史の視座を持つ。
貫之の歌を取り上げてすごく丁寧に論証しているのだが、中国や西洋に対する日本や日本語の特殊性の強調など、月並みに感じるところも多い。もっと国文学に詳しい人が読んだら違う感想なのだろうか。
あとがきによるとものの2ヶ月半で本書は執筆されたそうで、それまでの蓄積もあるだろうが、恐ろしい。
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