紀貫之 (ちくま学芸文庫)

著者 :
  • 筑摩書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480098450

感想・レビュー・書評

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  • 「紀貫之」について、定番は、この本と、藤岡忠美さんの「紀貫之」(講談社学術文庫でしょうね。ぼくは、藤岡さんの本に思い入れがありますが。

  • 金字塔・道真万葉集から、「虚構」の貫之古今集へ。
    紀貫之論よりも、その合間に挟まれる日本文学論が面白い。
    堀江敏幸の解説により、大岡信の詩がいかに和歌から想を得ているかも知る。

  • 子規は古今集の代表的歌人である貫之を「下手な歌よみ」と挑発的に罵倒したそうである。んなことはないだろう、というのが本書である。子規は明治の文芸革新の文脈でそういったわけで、本書は文学史史の視座を持つ。
    貫之の歌を取り上げてすごく丁寧に論証しているのだが、中国や西洋に対する日本や日本語の特殊性の強調など、月並みに感じるところも多い。もっと国文学に詳しい人が読んだら違う感想なのだろうか。
    あとがきによるとものの2ヶ月半で本書は執筆されたそうで、それまでの蓄積もあるだろうが、恐ろしい。

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著者プロフィール

昭和6年、静岡県三島市生まれ。詩人。東京芸術大学名誉教授。日本芸術院会員。昭和28年、東京大学国文学科卒業。『読売新聞』外報部記者を経て昭和45年、明治大学教授、63年東京芸大教授。平成2年、芸術選奨文部大臣賞受賞。平成7年恩賜賞・日本芸術院賞、8年、1996年度朝日賞受賞。平成 9年文化功労者。平成15年、文化勲章受章。著書に『大岡信詩集』(平16 岩波書店)、『折々のうた』(昭55〜平4 岩波書店)など多数。

「2012年 『久保田淳座談集 空ゆく雲 王朝から中世へ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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