文語訳聖書を読む (ちくま学芸文庫)

著者 :
  • 筑摩書房
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レビュー : 2
  • Amazon.co.jp ・本 (281ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480099112

作品紹介・あらすじ

明治期以来、多くの人々に愛読されてきた文語訳聖書。名句の数々とともに、日本人の精神生活と表現世界を豊かにした所以に迫る。文庫オリジナル。

感想・レビュー・書評

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  • 「人の生くるはパンのみに由るにあらず」

    「すべて剣をとる者は剣にて亡ぶるなり」

    「太初に言あり、言は神と偕にあり、言は神なりき」

    「たとひわれ死のかげの谷をあゆむとも禍害をおそれじ、なんぢ我とともに在せばなり」

    「汝の少き日に汝の造主を記えよ」

    明治期から長く親しまれてきた「文語訳聖書」

    広く親しまれ、日本人の精神生活、表現世界に大きな影響を与えた「文語訳聖書」の名句、聖句、語句をさぐり、その魅力を解説する

    《「名著」も、逆に言うならば、文語訳聖書を用いることによって「名著」になったと言えるかもしれない。》

    本文庫オリジナル

  • 信仰の書としてではなく文学作品として聖書をとりあげる。文語訳はその簡潔さとリズムのよさで、日本の言語文化に寄与してきた。中国語訳も経緯しているから漢文調で格調も高く、まるでことわざや故事成語のようだったりもするよね。『風立ちぬ』では「たとひわれ死のかげの谷をあゆむとも禍害をおそれじ」がひかれ、流全次郎も「一粒の麦、地に落ちて死なずば、ただ一粒にてあらん。もし死なば、多くの果を結ぶべし」と決意を語っていたよね。
    だけど文語調の日本語はずっと残っていけるのかなぁ。岩波文庫から文語訳の旧約聖書が出た時、飛びついた身としては、いつまでも残ってもらいたいけど。

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著者プロフィール

1935年生まれ。立教大学名誉教授。専攻は、宗教学・宗教史学。著書に、『明治宗教思潮の研究』(東京大学出版会)、『内村鑑三』(岩波新書)、『内村鑑三日録』(全12巻)『日本キリスト教史物語』『近代日本のバイブル』『日本キリスト教史』(いずれも教文館)、『日本宗教史物語』(聖公会出版)、『聖書を読んだ30人』(日本聖書協会)、『中勘助せんせ』『聖書の日本語』『内村鑑三の人と思想』(いずれも岩波書店)など。訳書に、内村鑑三『代表的日本人』『余はいかにしてキリスト信徒となりしか』など。

「2019年 『文語訳聖書を読む 名句と用例』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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