明治の文学 第6巻 尾崎紅葉

著者 :
制作 : 坪内 祐三  斎藤 美奈子 
  • 筑摩書房
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感想 : 3
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  • Amazon.co.jp ・本 (470ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480101464

感想・レビュー・書評

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  • 尾崎紅葉「心の闇」
    新潮社版日本文学全集第1巻収録のもので読了。泉鏡花というか谷崎潤一郎というか、その先駆けのような小説。

  • 紅葉の文体七変化を楽しめる一冊。良いですね! 
    収録されている短編は「風流 京人形」「おぼろ舟」「此ぬし」「心の闇」と、どれも話の展開がドラマチック。基本は恋愛話なんですが、今だとストーカー案件やサイコさんの話になりそうな筋があの時代に既に書かれていたのかと。(解説で書かれてましたが、話の描き方が人形浄瑠璃っぽいってのは納得)
    登場人物の衣装の描写の細かさや(当時の風俗資料みたい)、ネーミングセンス(名は体を表す、ではありませんが、大変分かりやすい「らしい」名前を付けますね)が流石。
    「紅子戯語」で硯友社の方々の言葉遊び、駄洒落の達者さが作品のあちこちに生かされてるんだなー、とか「文盲手引草」でヤクモノで遊んじゃうセンスなど、ホント、書く作品隅から隅まで「エンタメ」に徹した作家さんだなと思いました。

    その他収録作:硯友社の沿革、病骨録、病骨録(門生筆記)、隠形術

  • 恋は阿片の如し〜のくだりが明治人をメロメロにさせていたのだと思うと、リアルタイムで紅葉の作品を手にしていた彼ら彼女らが羨ましい。

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