内田魯庵 (明治の文学 11)

著者 :
制作 : 坪内 祐三  鹿島 茂 
  • 筑摩書房
3.60
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本棚登録 : 18
感想 : 2
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  • Amazon.co.jp ・本 (474ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480101518

作品紹介・あらすじ

内田魯庵は明治のベンヤミンだ。好きなもの、街歩き、古本、オモチャ、万年筆、ステッキそれに思い出。嫌いなもの、権威主義、知ったかぶり、事大主義。ゆえに今こそ、魯庵をよみがえらせる必要があるのだ。

感想・レビュー・書評

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  • 『二葉亭四迷の一生』収録。
    硯友社の人達に不評だった(笑)『文学者となる方法』が明治27年頃の「文学者(今風に言うと作家先生…って感じかな)」に対するイメージに風刺と皮肉が効いてて、とても面白いので一読オススメ。タイトル通り、文壇デビューするためにはコレをしろ!という話なんだけれども、書斎はこうしろ、とかこんな本を揃えろ(読まなくても宜しい)、とかこんな格好をしろ、とか「形から入る」感が凄くてあちこちクスクス笑えます。
    創作『くれの二十八日』は、ネタ的には明治の文学にありがちな三角関係モノではあるのだけれど、心情描写が面白くて(ここらへん、洋書も読み漁った魯庵のバックボーンのせいかな?と)読みやすくて、これも明治に書かれたのかと驚きました。
    『楼城雑話』は日記のような随筆のような日々書きとめた雑文的なものですが、そこに出てくる国内外の作家と読書量にひっくり返る。さすが「読書人」魯庵。

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