田山花袋 (明治の文学)

制作 : 坪内祐三  小谷野敦 
  • 筑摩書房
4.17
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本棚登録 : 23
感想 : 4
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  • Amazon.co.jp ・本 (454ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480101631

作品紹介・あらすじ

作品四編に加え、「蒲団」初出時の挿絵、脚注、年譜、同時代人の回想等を収録。

感想・レビュー・書評

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  • 「少女病」と「蒲団」だけ読んだ。
    突飛な思考の主人公の話だと思って読んだけど、意外と納得できる…。
    「少女は正義!」って感じで、世界がこんな風に見えたら楽しいかもしれないと思った。

    「此れからは、師としての責任を尽して、我が愛する女の幸福の為めを謀るばかりだ。これはつらい、けどつらいのが人生(ライフ)だ!」(p45)
    とか面白すぎる。

    「(九月は十月になって)取り残した芋の葉に雨は終日降頻つて、八百屋の店に松茸が並べられた。垣の虫の声は露に衰へて、庭の桐の葉は脆くも落ちた。」(p64)
    ここが思いがけず美しい描写で好き。

  • 少女病と代表作の蒲団を読んだのですが、個人的な趣味を言えば少女病のほうが面白かった。表現の生々しさと描写するときの語彙が凄い。怖いくらい凄い。ストーカーとかヲタクとかフェチとか妄想とか、いつの時代の人もしてたんですよね…。凄い。怖いくらい凄い。

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