- Amazon.co.jp ・本 (476ページ)
- / ISBN・EAN: 9784480102096
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ちくま日本文学全集009
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こがね虫より
二十五歳
水の流浪より
水の流浪
鮫より
おっとせい
鮫
落下傘より
落下傘
ごはん
蛾より
蛾Ⅰ
肉体
女たちへのエレジー より
洗面器
女への弁
人間の悲劇 より
自叙伝について
女の顔の横っちょに書いてある詩
もう一篇の詩
悲歌
くらげの唄
詩のかたちで書かれた一つの物語
答辞に代へて奴隷根性の唄
ILより
歯朶
若葉のうたより
しあはせの弁
まんきい
ぶらんこ
おばあちゃん
花びら
愛情69より
愛情19
愛情53
愛情55
愛情60
愛情69
詩人 金子光晴自伝
第一部 洞窟に生み落されて
第二部 「水の流浪」の終り
どくろ杯 より
上海灘
猪鹿蝶
胡桃割り
マレー蘭印紀行 より
センブロン河
ほりだしもの より
春慶寺
変装狂
日本人の悲劇 より
間島家の人々
Oさんの家風
大黒屋の人々
大腐爛頌(だいふらんしょう)
女へのまなざし[茨木のり子]
年譜 -
おのれの人生を全うし尽したとんでもなくスケールのでかい傑物であることが『詩人 金子光晴自伝』に細大漏らさず語られている。そして、『どくろ杯』の「上海灘」には1930年ころの上海の猥雑さにたまらなく魅かれるものがある。そのときの上海にわが足で立ってみたくてむずむずする。『日本人の悲劇』の「間島家の人々」や「Oさんの家風」はせつなく悲しい。とにかくすべての作品が日本語の美しさに溢れているのだ。そんじょそこらの小説のレベルを遥かに凌駕している。