筑摩世界文学大系 76 ショーロホフ 1

著者 : ショーロホフ 江川卓

• 筑摩書房 (1973年9月1日発売)

感想・レビュー・書評

[toriokikunさんの感想 · 2017年11月20日]

https://www.lib.fukushima-u.ac.jp/opac/opac_link/bibid/TB20266050

筑摩世界文学大系77 ショーロホフ著　江川卓訳『静かなるドン』
本書はロシア・ソヴィエト文学の名作の一つ（類似名の裏社会のコミックがあるが、本書の方が数十年前に書かれている）。
「コサック」と聞いて、ダンスしか思い浮かばない人は、ぜひ本書を読んでほしい。
ロシア南部のドン河流域に住むコサックと呼ばれる人々が、20世紀はじめのロシア革命の嵐の中で翻弄され、同胞同士で敵味方に分かれ、殺し殺され、やがて滅亡していく様が力強く描かれている。
長編だが最初の100ページをクリアすれば読むのを中断するのが難しくなるほどだ。

(推薦者：経済経営学類　吉川　宏人先生)