筑摩世界文学大系 81 ボルヘス ナボコフ

著者 : ボルヘス ナボコフ 篠田一士

• 筑摩書房 (1984年7月1日発売)

感想・レビュー・書評

[別府さんの感想 · 2019年1月26日]

　第81巻には脳みそがとろけるラインナップ。メインは二つ。
　なお、このシリーズは全89巻。筑摩書房のサイトは古い本の書誌情報もしっかり載せているので、こういった本も確認できます。

　富士川［訳］のPale Fire は後に〈ちくま文庫 2003年〉へ入り、改訳がほどこされ〈岩波文庫 2014年〉に落ち着いている。ついでに言うと、2018年には森慎一郎［訳］も刊行された。

　細かい話。大判を活かした本全集のPale Fire では、〈詩編〉日本語訳が上段に置かれ、英詩原文が下部に90度ヨコにして置かれている。
　一方で文庫版では、右頁に日本語訳、左頁に原文を置いてある。
　つまり、〈詩編〉に限れば、全集版の方が見やすいかもしれない。

【81巻　構成】
「伝記集」
原題：Ficciones
著者：Jorge Luis Borges
訳者：篠田一士

「青白い炎」
原題：Pale Fire
著者：Vladimir Nabokov
訳者：富士川義之

[readinglistさんの感想 · 2008年9月17日]

青白いって・・・ガスバーナーじゃあるまいし。