震災アーカイブを訪ねる 3・11 現在進行形の歴史って? (シリーズ・全集 ちくまQブックス)

  • 筑摩書房 (2025年1月8日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (128ページ) / ISBN・EAN: 9784480251602

作品紹介・あらすじ

近年、東日本大震災のようすを伝える「震災アーカイブ施設」「震災遺構」と呼ばれる学びの場が次々とオープンしている。福島・宮城・岩手の3県は地域によって抱える課題が異なり、住民たちが下した復興への決断も様々だ。特徴的な12施設をめぐりながら、震災から何を学び次の世代に語り継ぐか、考えていく。

===



 この本は、おもに2011年に起きた東日本大震災に関心がある中学生や高校生などの若い人たちに向けた一冊です。(中略)

 なぜぼくがこの本を10代のみなさんに届けたいと思ったのか。

 一つには、あなたとほぼ同世代にあたる中高生の娘と息子3人の父親だからです。3人は2000年代後半の生まれ。かろうじて震災の記憶があるかどうかという世代で、首都圏の出身です。次の世代に体験を伝えてほしいと思い、この数年、折に触れて岩手や宮城、福島の被災地を家族でドライブしてきました。

 なぜ、わざわざそんなドライブを繰り返しているのか。東北の被災地がぼくの故郷だからです。

 ぼくが生まれ育ったのは福島県いわき市の農村部。ぼくの両親が住むいわきの実家も東日本大震災の地震と東京電力福島第一原子力発電所の事故に見舞われました。小さいころから同居していた祖母は、2011年秋に首都圏の避難先で亡くなり、後に「震災関連死」の認定を受けました。

 こうした家族の体験も、ひょっとすると社会全体の問題とつながっているのでは──。そう感じたぼくは、震災から数年後の新聞社内で「記者の仕事がしたい」と手を挙げました。運よく希望が通り、別の仕事から記者へと「社内転職」しました。

 といっても、東日本大震災の問題ばかり追いかけているわけではありません。地震・津波、原発事故の被害から見えてきた問題はさまざまな領域にまたがります。

 地震や津波の被害を減らす防災にどう取り組むか。少子高齢化や過疎化が進む被災地をどう復興するか。防災や復興の進め方を、誰がどう決めるのか。災害や放射能のリスクをどう見積もればいいか。豊かな暮らしに必要なエネルギー源を今後どう確保していくか。そもそも、あの出来事をどう語り継ぎ、記録して後世に歴史として伝えていけばいいのか──。

 東日本大震災から学べるのは、東日本の被災地に限った問題ではありません。地震や津波、原発事故の問題だけでもありません。大人や専門家でさえ簡単に答えが出ない難問がいくつもあります。やがて大人になるあなたにも難しい問題を一緒に考えてほしい。そうした取り組みの第一歩は、中学や高校の理科や社会科、総合学習や探究学習のよい手がかりにもなるのではないか、と期待しています。(「はじめに」より)

みんなの感想まとめ

震災アーカイブを訪ねることをテーマにしたこの本は、東日本大震災に関心を持つ若い世代に向けて、被災地の現状や復興の課題を考える手助けをします。著者は福島出身の新聞記者であり、震災の記憶を持たない世代に向...

感想・レビュー・書評

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  • 東日本大震災アーカイブ
    https://shinsai.mapping.jp/index_jp.html

    東日本大震災デジタルアーカイブリンク集|みちのく震録伝
    https://www.shinrokuden.irides.tohoku.ac.jp/contents/geje-link/

    東日本大震災アーカイブス マグニチュード9.0 巨大地震の記録|災害|NHKアーカイブス
    https://www2.nhk.or.jp/archives/articles/?id=C0070139

    大内悟史 - 記者:朝日新聞デジタル
    https://www.asahi.com/reporter-bio/789623aae941d85720d099a058980a685642a917e38fc404b855a2dfeff6d86e

    『震災アーカイブを訪ねる』大内 悟史 | 筑摩書房
    https://new.chikumashobo.co.jp/product/9784480251602/

  • 震災後15年が経過した東日本大震災(東北地方太平洋沖地震)の代表的な震災遺構を的確に紹介する内容。震災の記憶が薄れつつあるなかで当時の記録をたどる場合に最適なガイドブックです。旅行気分とはいきませんが、これを片手に勉強の旅もよいかもしれませんね。

  • 震災アーカイブ、3.11というキーワードは気になっていながら、近寄りがたかった。阪神淡路大震災に直面した経験もあって、何も知らない土足のままで上がるわけにはいかないし、ちょっと取っ掛かりに困っていたので、ピッタリだった。

  • すごく良かったです。

  • いわき出身の新聞記者による、中高生に向けた、2014年11月時点の東日本大震災の震災アーカイブ施設や震災遺構のガイド本

    ちょうど福島でいくつかの施設や跡地を観てきて、時間も経ったので学びなおしたいと感じ、岩手や宮城のことも知りたいと思っていた矢先に手に取った。自由に旅ができる社会人に便利なガイドである
    世間的に震災のことはどんどん忘れて去られているように感じるが、廃炉や交通や過疎など進行形の問題もあり、こういった試みの本は素晴らしい

  • 369/オ

  • 現在進行形な問題だけど、危機感については、どうしても物理的距離もあって、身近に感じにくくはなってしまう。その距離感を縮めるのに、本書で取り上げられた各アーカイブなどは非常に有効な訳で、こうしてまとめて紹介する本の存在は有難い。

  • 背ラベル:369.3ーオ

  • 軽く手に取りましたが思ったより大幅に良かったです。最後の方普通に泣いて出先で読めなかった。福島県出身者で現東京都民(多分)としての思いがベースにあり、1つ1つの施設についてその土地で起きたことや現在の状況、検証の大切さが非常に丁寧にまとめられていました。

  • L369/オ

  • これを片手にいざ東北

  • ふむ

  • 369-O
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  • 【請求記号:369 オ】

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著者プロフィール

大内 悟史(おおうち・さとし):1973年、福島県いわき市生まれ。市内の農村部で育ち、18歳で上京。99年、朝日新聞社に入社。出版局週刊百科編集部、月刊誌「論座」編集部などを経て、東京本社文化部で論壇や書評を担当している。朝日新聞出版時代は、週刊朝日百科「新発見!日本の歴史」(全50巻)のチーフエディターを務めるなど、人文系の雑誌や書籍の編集に従事。東日本大震災後の14年、記者に転身した。故郷の福島県をはじめ、被災地の震災アーカイブ施設や震災遺構を訪れる活動を個人的に展開。中学・高校に通う3人の子どもや報道・学術関係者とともに現地を訪れ、すぐに答えの出ない問いを考え続けている。

「2025年 『震災アーカイブを訪ねる』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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