私のための芸能野史 (ちくま文庫)

著者 :
  • 筑摩書房
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レビュー : 1
  • Amazon.co.jp ・本 (338ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480420169

作品紹介・あらすじ

「私はシロウトである。私は彼らのようなクロウトの芸人にはなれない」。万歳。女相撲。浪花節。絵解き。トクダシ。…いずれも「芸しかやれない」「やらざるを得ない」クロウト雑芸者たちの世界。彼らに憧れ、歴訪しながら、芸人として彼らから差別され、あざ笑われる自分を感じる著者。1970年代、芸人・小沢昭一、四十にして惑う中でのフィールドノート。名著復活。

感想・レビュー・書評

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  • (いろいろなところで)
    この田舎では
    芸能事に関してお金をだして
    観る、聴く、楽しむ
    という文化が
    途絶えてしまっています

    この言葉を
    どれほど多くの方から
    お聞ききしたことでしょう

    そのくせ
    ほぼカラオケ教室の発表会の場になってしまっている
    その地方の文化センターが時折、賑わうときは
    TVで知られたタレントたちが行政のお金で
    来ている時

    そりゃあ
    これじゃあ
    日本の芸能文化は
    ますます貧弱、衰退していくことになってしまうのは
    しかるべしでしょう

    哀しいのは
    TVも新幹線もなく
    まだ映画や門付け芸が存在して
    生きていた頃の
    農村舞台やお寺の説教壇が
    朽ち果てる一歩手前の状態で
    現存しているのを
    見る時

    この国の芸能の行く末を
    心から案じられていた
    小沢昭一さんの心意気が
    全編から伝わってきます

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著者プロフィール

1929年、東京に生まれる。俳優。新劇・映画・テレビ・ラジオで幅広く活躍。民衆芸能研究にも力を注ぎ、それぞれの分野で数々の賞を受賞。著書に『ものがたり 芸能と社会』『放浪芸雑録』(以上、白水社)『小沢昭一──百景』(全6巻、晶文社)『俳句で綴る変哲半生記』(岩波書店)など、CDに『夢は今もめぐりて──小沢昭一がうたう童謡』(ビクター)『唸る、語る、歌う、小沢昭一的こころ』(コロムビア)など、著作多数。2012年、逝去。

「2013年 『芸能入門・考 芸に生きる』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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