ぼくはオンライン古本屋のおやじさん (ちくま文庫)

著者 :
  • 筑摩書房
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本棚登録 : 130
感想 : 21
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  • Amazon.co.jp ・本 (297ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480420671

感想・レビュー・書評

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  • ライターである北尾トロ氏が1999年からはじめたネット古書店・杉並北尾堂の開業から運営を書いたルポである。具体的なノウハウをはじめ、ネット古書店の日々の楽しみや仕事ぶりが綴られている。特に買い取り、目録の作成に関しての話は初めて知る話が多く、買う側からは想像できない楽しみと試行錯誤が伝わってきた。

  • ある日オンライン古本屋になろうと思いついた著者。まだ当時オンライン通販は黎明期と言っても良い時代。商品名を一つ一つリストに手で入力し、売れたら人力で削除する。注文はメール。今では考えられないアナログなオンライン通販書店の様子に驚く。
    まだ個人の手作りホームページが主流だった時代のあの何とも言えないワクワク感を思い出した。
    元々本が好きでしょうがない著者の本に関するうんちく話も楽しい。

  • インターネット黎明期のオンライン古本屋の本。
    なんで始めたか、利益どれくらいか、日々どうしてるのか、どこから入荷するのか。
    つらつら書いてある。面白い。筆者はフリーライターの傍らやっているので伸び伸びできそうな感じ。会社勤めでも普通に出来そう。

  • データは古いものの見事なハウツー本ではなかろうか。

    日記も興味深く、只々この様な生活に憧れるばかり。

    筆者は現在ではオンライン古本屋を一時休止(?)してるようだが
    それがこの本の結末なのだろうか?

  • 部屋の本棚がいっぱいになってしまい、「これをオンラインで売ったらどうだろう」とネット古書店を立ち上げた著者。立ち上げるまでに必要な色々な事や立ち上げてからの事、日々の事が綴られている。メールに一喜一憂し、買い取り依頼に勇んで出掛け、古書店でセドリする日々。この本に登場する西荻窪界隈というか、中央線沿線の古本屋巡りをしたくなった。新宿に古書センターがあるなんて知らなかったのでここにも行ってみたい。この本もやっぱり電車に乗って古本を買いに行きたくなります。

  • 2010年の時点では、この本に書かれていることは古くなってしまった部分も多いですが、北尾さんが古本屋を開業してからの奮闘が楽しくて、読み物としても面白い1冊だと思います。

  • 2005年2月11日購入。
    2005年6月8日読了。

  • 本は幾多の人に読み継がれていくもの。こうした理念をモットーに始まった北尾さんのオンライン古本屋。趣味に基づいた本を集めて他の人にも読んでもらう。ホコリをかぶって日の目を見ることなく消えていく前にもう一度スポットライトをあてる。この本を読んでいるうちに自分の家にある本のあり方についてもう一度考えなおせるようになった一冊でした。

  • 近年は本がどんどん消耗品(商品)と化していき、「もう少し余裕ができたら購入しよう」が困難になってきているため、古本屋のお世話になる頻度があがってきた。  そんな読書環境の中で古本屋の裏話を覗き見したくなって購入したが結構面白かった。  本好きなら、そして自分の読みたいジャンルがはっきりしているなら、古本屋になりたい気分にさせてくれる本(笑)だと思う。

  • 私は、大好きな本です。
    福岡出身の北尾さんを身近に感じました。古本屋を開業するにあたり読んだ本ですが、昔ながらの本さんではなく新しい形の本やの形態の発見や、いろいろな意味で勉強になった本です。
    トロさんの紹介する本も、私のつぼにはまっていて、買いたいと思いました。

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著者プロフィール

本名、伊藤秀樹。1958年、福岡市生まれ。
小学生の頃は父の仕事の都合で九州各地を転々。東京都立日野高校、法政大学卒。 個人事務所(株)ランブリン代表。NPO法人西荻コム理事長。西荻ブックマークスタッフ。季刊ノンフィクション雑誌「レポ」編集・発行人。

「2011年 『【電子書籍版】昭和が終わる頃、僕たちはライターになった』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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