- Amazon.co.jp ・本 (416ページ)
- / ISBN・EAN: 9784480421029
感想・レビュー・書評
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正直にぶっちゃける。
やっぱり文語作品は読んでもまったく内容がわからず、読んでみたものの2割も理解が及ばない…!しかし日本語の美しさは伝わってきて、意味が分からずとも読むのが苦ではなかった。
注釈も丁寧で、これから一葉を読みたいという方に本書はおすすめだ。
巻末の解説を読んでなるほど、こういう話だったのか、理解ができれば感動もひとしおだっただろうと思った。
どうやったら文語頭に入ってくるようになるかなー勉強しかないか。
ただただ、その美しさと時折挟まれるどきりとさせられる表現を楽しんだのみであったが、一読もせずにいるよりは読んでみて良かったと思う。
以下備忘録がてら目次をば。
大つごもり
ゆく雲
うつせみ
にごりえ
十三夜
わかれ道
たけくらべ
われから
闇桜
やみ夜
その他解説など詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
美しい文章だ。
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はっきり言って文書の内容については読んでに意味がわからないところが多い。
しかしながら、
流れるようなリズム感が解釈を超えて感動する。一つの文が長いので景色も鮮やかなのかもしれない。
教養も深く、今時の作家とは比べ物にならないくらい密度の濃さ。
たけくらべ
については、一般的な受け取り方と自分の感想に大きな差異があることに謎がある。 -
薄幸のこころ優しいうつくしいひとが多く登場する印象。
流れるような、豊かな文章にひきこまれる。わかれ道とたけくらべがとりわけ好き。 -
113年前の1896年11月23日わずか24歳で亡くなった、たった1年半ほどで名作を書いた小説家。
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久しぶりの文語の文章。樋口一葉の物語は一枚の絵みたい。絵は見る人の見方次第でその絵がどの色にもなりうるが、一葉の作品も見る人よって色が変わってくる。