続 妖異博物館 (ちくま文庫)

著者 :
  • 筑摩書房
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感想 : 3
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  • Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480421098

感想・レビュー・書評

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  • [ 内容 ]
    <正>
    『甲子夜話』『耳嚢』など、江戸時代の随筆から不思議な話を蒐集・分類した怪異大百科。
    舟幽霊、轆轤首、人魂、化け猫、河童、怪石など、様々な怪異を取り上げながら、その筆はあくまで軽く、ある時は『今昔物語』の昔へ遡り、あるいは明治へと下って綺堂や八雲、鏡花作品の典拠を指摘する。
    簡潔にして含蓄ある語り口が味わい深い、奇譚アンソロジーの決定版。

    <続>
    空を飛ぶ話、羅生門類話、離魂病、白猿伝、化鳥退治など、奇譚の数々を集めた『妖異博物館』続篇では、日本の古典のみならず中国の志怪にまで範囲を広げ、様々な怪異を取り上げる、動物変身譚や竜宮譚について比較考証を試み、怪異の系譜をたどってシェイクスピアやアポリネエル、『アラビアン・ナイト』にまで話は及ぶ。
    まさに融通無碍、博覧強記の不思議物語集。

    [ 目次 ]
    <正>
    化物振舞
    大入道
    一つ目小僧
    轆轤首
    舟幽霊
    人身御供
    再度の怪
    夢中の遊魂
    人魂
    異形の顔〔ほか〕

    <続>
    1(月の話;大なる幻術 ほか)
    2(宿命;火災の前兆 ほか)
    3(竜宮類話;羅生門類話 ほか)
    4(仏と魔;信仰異聞 ほか)
    5(竜に乗る;竜の変り種 ほか)

    [ 問題提起 ]


    [ 結論 ]


    [ コメント ]


    [ 読了した日 ]

  • 続篇である本書には中国の話が多く取り上げられている。
    中国の奇譚は、星が豚になったり、凶兆として小さな車がやってくるなど、だいぶ日本のものとは毛色が違う。

    諸星大二郎の中国物が好きな人なんかにはおすすめ。

  • 2007年1月19日

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著者プロフィール

1897年、東京生まれ。ホトトギス社で句集の編集に携わり、俳人・寒川鼠骨に師事した。江戸学の祖・三田村鳶魚にまつわる編集作業でも知られ、『子規全集』全15巻、『三田村鳶魚・江戸ばなし集成』全20巻などに携わる。怪異・妖怪にも深い関心を持っていた。著書に『古句を観る』『評伝 正岡子規』(岩波文庫)、『柴田宵曲文集』全8巻(小沢書店)、『明治の話題』『明治風物誌』(ちくま学芸文庫)、編書に『奇談異聞辞典』(ちくま学芸文庫)、『幕末武家の回想録』(角川ソフィア文庫)など。1966年没。

「2022年 『完本 妖異博物館』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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