- 本 ・本
- / ISBN・EAN: 9784480421555
感想・レビュー・書評
-
尾崎放哉「何かを表現しようという意志の片鱗すら見られぬ」
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ラジカル・ガジベリビンバ・システムの人。
劇作家・演出家・作家 宮沢章夫の演劇論やエッセイ集。
牛乳を振って飲むと美味しいと勧められたら、まずは振ってみるのが作法という。
つまり好奇心のアンテナに引っ掛かったら、まずはやってみるべしの進め。
情念がほとばしるスタイルをあっさり捨てて、軽妙に駆け抜けた80年代。
破壊された残骸整理に追われた90年代。
何がどうして、どう思われようが気にしないと心に決めたハナから“時代”が気になる回転木馬。
ただ云える事は、面白そうだからやってみる。ということ。
その足跡が生き様なのだ。道。
ラジカル・ガジベリビンバ・システムて凄い!
竹中 直人、いとうせいこう、シティボーイズ、中村有志、後のビシバシステム、ふせえり等が参加したギャグユニット。スチャダラパーは舞台“スチャダラ”に影響を受けた名前。 -
前半はいつも通りのライトエッセイだが、いつもより怒っていなくて面白い。後半は結構真面目に演劇・戯曲論と思いきや、途中でひっくり返される宮沢節炸裂。半分以上は真面目な坪内逍遥論が傑作。
-
『軽井沢で牛乳を振る』:何も考えずに体験してみるほうが、発見するものが多い。
-
091110(a 091205)
-
爽快、オモシロい!
-
いやぁ。
別に何が・・・というわけではないのだけれど、なるほどねぇ。そうなのねぇ。と思いながらいつの間にか最後まで行ってしまいました。
こういう方の文章による発言を追っていくと、私ももっと大胆に、辛らつに発言しても良いのかななんて思ってしまいます。
周りのことなんて気にしてちゃだめだよ。
-
エッセイと評論。肩に力が入っていないようで、しっかりと観察して考察された上で連ねられる言葉。対象を定めて不思議なのに自然な角度からアプローチを行い、その対象についてお話してくる感じでした。後半に連なる演劇についての文章は、読んでいてなるほどとうなづくことしきり。
-
宮沢氏の感性はとても興味深く、さらっと通り過ぎるようであれ?と立ち止まって何歩か戻らされるようなところがありました。
その辺りがまさしく「牛乳の作法」かしら??
終盤は本業である演劇についてスペースを取っています。
興味のある方には面白い内容だと思います。
著者プロフィール
宮沢章夫の作品





